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〈2020 食通が惚れた店〉
新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとっては大きな危機を迎えた2020年。でも、外食シーンの火は消えない! こんなときこそ、おいしいものを食べて元気になり、飲食店を応援したいものです。
そこで、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「2021年にブレイクしそうな店」をうかがいました。
今回は、和菓子ライフデザイナーの小倉夢桜さんにお答えいただきました。
教えてくれる人
小倉 夢桜-Yume-
京都在住。和菓子ライフデザイナー/ライター/フォトグラファーとして、四季折々の京都を発信。自身が運営するサイト「きょうの和菓子の玉手箱」(kyoto-lovers-forum.com)では京菓子の世界を毎日お届け。自身が食べた和菓子の数は5,000個を優に超える。テレビ番組の監修、執筆、講演などを通じて京都の和菓子の魅力を伝える活動を行っている。現在は『月刊京都』(白川書院)で「季節の京菓子」、JR東海のサイト『そうだ 京都、行こう。』で「京の和菓子の玉手箱」を連載中。
今年のベストレストラン
Q. 2020年、最も印象に残った飲食店を教えてください
A. 「亥ノメ」です
老舗和菓子店で経験を積んだ後に2018年より開業された、京都では珍しいどら焼き専門店です。
数々の和菓子がある中でどら焼きのみを販売するというこだわりからも、その味をうかがい知ることができます。
アンダー2,000円のお手軽グルメ
Q. 今年食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください
A. 「亥ノメ」の「どら焼き」(220円〜)です
餡を優しい甘さの皮で挟んだ一般的な「あずき」(220円)というどら焼きをはじめ、その時々で入れ替わる数種類のどら焼きが販売されています。
「あずき」は素朴な優しい味に心が和みます。粒餡とクリームチーズを黒糖生地で挟んだ「黒糖クリームチーズ」(260円)というどら焼きや、季節商品の「りんご」(340円)のどら焼きなど、店主のどら焼きに対する思いがカタチになった商品が並びます。
どの商品も口の中で広がる風味から素材にこだわっていることを感じます。どら焼きの新たな楽しみ方に気づき、親しみを感じてほしいと思います。
※価格はすべて税込