〈2020 食通が惚れた店〉

新型コロナウイルスの流行により、飲食店にとっては大きな危機を迎えた2020年。でも、外食シーンの火は消えない! こんなときこそ、おいしいものを食べて元気になり、飲食店を応援したいものです。

そこで、グルメ情報を熟知した有識者に、2020年に惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「おすすめお取り寄せ」をうかがいました。

今回は、食べロググルメ著名人であり、連載「大人の渋谷メシ」でもお馴染みのミュージシャン・小宮山雄飛さんにお答えいただきます。

教えてくれる人

小宮山雄飛
1973年原宿生まれ原宿育ち。ホフディランのVo&Key。音楽界のグルメ番長の異名を持つ。特にカレー好きとして知られ、著書に「カレー粉・スパイスではじめる 旨い! 家カレー」(朝日新聞出版)「簡単!ヘルシー!まいにちカレー」(主婦と生活社)などがある。2018年に日本初のレモンライス専門店「Lemon Rice TOKYO」を渋谷にオープン。渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める。

今年のベストレストラン

Q. 2020年、最も印象に残った飲食店を教えてください

A. 「がぶ」です

撮影:小宮山雄飛

最近流行のローストビーフ丼を、「がぶ丼」という名前で10年以上前からやっていた、いわばローストビーフ丼の元祖がこのお店。そのがぶがお米ではなくパンとローストビーフを合わせたのが、その名もGサンド。

撮影:小宮山雄飛

ガーリックトーストに絶品のローストビーフを挟んだサンドイッチで、これが超絶おいしいのです。華道を究める店主の美的センスの詰まった東京ナンバー1サンドです。

アンダー2,000円のお手軽グルメ

Q. 今年食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください

A. 「バンダラ ランカ」のテイクアウト「スリランカプレート」(税込1,000円)です

写真:お店から

元々ランチブッフェが平日でも予約が取れないほどの人気のお店が、コロナ禍に始めた持ち帰り弁当がめちゃくちゃ秀逸でリピートしまくりました。カレーはもちろん沢山の惣菜がどれも丁寧に作られたナチュラルかつ滋味深い味で、このクオリティが税込1,000円で食べられるのは本当に奇跡です!

現在、店内で食べる場合はセイロンティー・デザート付きで税込1,650円とのこと。この価格も超お得です。

2020年のお取り寄せ

Q. 今年出会った、人におすすめしたいお取り寄せを教えてください

A. 「キララの宿 四季美谷温泉」の鹿フィレ肉です

昨今ブームのジビエは、野生動物のクセのある味を楽しむものですが、徳島のシカのフィレ肉はとにかくあっさりしていて、むしろクセがまったくないので、どんな料理にも応用できます。ジビエ好きには物足りないかもしれませんが、日々食べられるものこそ本来の食肉。ジビエの未来がここにあります。

なお、残念ながら今年11月28日より温泉、お取り寄せともに休業中とのこと。営業再開の際には是非チェックしてみてください!

※アンケート内容と「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しています。最新の情報はお店にご確認ください。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は、感染症対策の実施と人混みの多い場所は避けるなど、十分にご留意ください。

文:小宮山雄飛・食べログマガジン編集部