〈2019 食通が惚れた店〉
平成から令和へと元号が変わった2019年。外食シーンにおいても、新しい時代の幕開けを感じさせる飲食店や、グルメにまつわるトピックスが盛りだくさん。そこで、グルメ情報を熟知した方々に、2019年に最も感動したお店について教えてもらいました。「2019年のNo.1」「2,000円以下のプチプラグルメ」「2020年の注目店」をそれぞれご紹介します。
今回は、グルメジャーナリストの東龍さんにお答えいただきました。
教えてくれる人
東龍
1976年台湾生まれ。テレビ東京「TVチャンピオン」で2002年と2007年に優勝。ブッフェ、フレンチ、鉄板焼、ホテルグルメ、スイーツをこよなく愛する。炎上事件から美食やトレンド、食のあり方、飲食店の課題まで、独自の切り口で分かりやすい記事を執筆。料理コンクール審査員、講演、プロデュースも多数。 2017年8月「一般社団法人 日本ブッフェ協会」設立、代表理事就任。
2019年のNo.1飲食店
Q 2019年に行ったなかで、〈最も感動した飲食店〉はどこですか?
A 「フレンチレストラン ソノール」です。
2019年7月1日に「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」オープンしたフレンチレストラン。東京のファインダイニングかと思うほど質の高いフレンチを提供し、ワインもフランスを中心に充実している。「姫りんご」「嶽きみ」「姫鱒」といった地元の食材もふんだんに使用。渓流でのアペロからダイニングへの流れは、ここだけの特別な体験。
Q そのお店で〈印象に残った一皿〉は?
A 「フォアグラのポワレと林檎のロースト シードルソース」です。
地元・青森県の食材を見事にフォアグラと融合させた逸品。クルミ、カランツ、松の実を加えた青森県の姫リンゴを蒸し焼きにし、その甘味を引き出している。フォアグラに津軽飴と南部せんべいをまぶし、クラシックなポワレを日本らしく進化させているのが素晴らしい。