【TOKYOオシャレ業界人の食図鑑】
FILE No.002
muroffice ディレクター
中室太輔さん
Taisuke Nakamuro
肉をリスペクトしているから
品のあるカジュアルスタイルで!
肉には敬意を払って向き合いたいという中室さんのコーディネートは、ラルフローレンのボタンダウンシャツにA.P.C.のリジッドデニムをロールアップで合わせて。足元にはJ.M.ウエストンのネイビーのローファーを素足履き。カジュアルななかにも上品さが漂うスタイルだ。
【人物プロファイル】
インパクト大のヒゲと軽快なトーク。
30代お洒落メンズのアイコン的存在
業界を代表する「オシャレヒゲ男」の異名をもつ中室太輔さんは「ザ・ノース・フェイス」や「アイヴァン 7285」など人気ブランドのPRやブランディングを手がける「ムロフィス」のディレクター。180cmを超える長身、日本人慣れした濃い顔&ヒゲで、一度見たら忘れられないインパクトだ。トークが軽快でおもしろいので、数々のトークショーにひっぱりだこ。メンズファッション誌にもスナップや私物紹介で毎月のように登場している。お父様の仕事の関係で小学校までベルギーのアントワープで暮らしていた中室さんは、幼い頃からルーベンスやゴッホなどの絵画にふれ、ご両親の影響でクラシック音楽やジャズに親しんでいたという。ワイルドな髭とは裏腹に、着こなしや立ち振る舞いに品があるのは、幼少期の経験からか。どんなにワイルドなヒゲを生やしていても、ヨーロッパ仕込みのエレガンスは隠しきれない。
【ファッションテイスト】
メンズの王道アイテムを
正しいサイズで、美しく。
着こなしはトラッドベースが基本。ボタンダウンのシャツ、ギンガムチェック柄のシャツ、シアサッカーのジャケットや金ボタンの紺ブレザーなどをスマートに着こなす。ネクタイ使いもお手のもので、足元には革のローファーを素足に、が定番だ。アウトドアファッションを着こなしても、印象は常にキレイ目。ほどよい都会感と清潔感があって、やり過ぎないオーセンティックが好印象だ。
【食の傾向】
あっさり系和食が好物。
でもお肉ならいくらでも!
一番好きなのはあっさり系の和食とのことだが、魚か肉かと言ったらやっぱり肉。お肉は別腹、なんだとか。「肉ならいくらでも食べられるんですよね」と表参道のビストロで言った言葉が印象的だ。野菜や肉をもりもり食べて、バゲットがうまいうまいと2回目のおかわりをしながらの、この言葉。もちろんワインもよく飲む。「プロレスラーの写真が飾ってある、目黒のステーキのお店、リベラを知ってますか?あそこにはよく行ってます」と。なるほど、彼のインスタ(@taisuke_nakamuro)には定期的にリベラの店内写真がアップされている。分厚いステーキの写真とともに「風邪の予感。こんな時は肉640gを食らう」のコメント! ついこの間は「いきなりステーキ832gいかせていただきました」とLINEでメッセージが届いた。羨むべき消化機能だ。
ボタンダウンシャツ&革靴で
敬意を払っていただくがっつり肉!
肉を食べる時は襟つきでないと!と断言する中室さんは、ガツガツと食べがちな肉に接する時にもきちんと感を大切にしている。「夏はTシャツになっちゃいますが、肉には敬意を表してシャツで挑みたいです。でもカジュアルさがほしいので、ボタンダウンがちょうどいいんです」。
中室さんが太鼓判!
絶品肉が食べられるお店はこちら
リベラ
プロレスファンの聖地!豪快なステーキを求めるならここ。鉄板の上にバターと塩こしょうをした分厚い肉が、ザ・アメリカンな味わい。店内の壁には、来店した格闘家たちの写真があふれている。
だるまや 西新宿店
「とにもかくにも肉がうまい!ラム肉は個人的には東京で一番うまいと思います」と中室さん。着席するなり人数分のラム肉と野菜のセットが自動でオーダーされる、カウンターのみの人気店。レアでいただくラム肉が絶品!ジンギスカンのほか、サラダや生ラムたたきなどサイドメニューも充実。
満月
中室さん曰く、「これまで行った焼肉屋の中で一番うまかったし、一番楽しかったし、一番白飯が進めました」。神戸を訪れたら必ず立ち寄りたい、トップクラスの人気焼肉店。七輪の上で焼く肉は、どれも上質で繊細で盛りつけ方も美しい。一口食べたら悶絶、らしい。
イラスト:Sho Miyata