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話題沸騰の町焼肉と、大正創業の老舗が放つ和牛焼肉
激戦区に注目の町焼肉がオープン
8月18日、麻布十番にオープンするや、大きな話題を呼んでいるのが「麻布苑」。町焼肉店を謳いながらそのクオリティの高さが評判になっています。
一番のウリは、内臓処理のよさで知られる名門肉卸・樺沢商店と田島健次商店から仕入れる上質なホルモン類。ほかの肉類もすべて国産です。ご飯は岐阜県の皇室献上米「銀の朏(ぎんのみかづき)」を使用し、粒の大きさと甘みが焼肉によく合います。締めの「麻布冷麺」は、たっぷりの大根おろしにレモンを搾るという珍しいスタイルで、口も胃もさっぱりさせてくれます。「黒タン元」3,800円や「厚切り特上ハラミ」4,200円といった単価高めのメニューもオーダーし、たっぷり飲んで食べても1万円程度に収まる満足度(ちなみにカルビとロースは980円)。焼肉激戦区・麻布十番でも特に注目すべき一軒でしょう。

麻布苑
[東京] 麻布十番駅 140m / 焼肉、ホルモン、韓国料理
3.11 40人
¥8,000~¥9,999
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月曜日、日曜日
東京都港区麻布十番2-1-10 AZABU YOUビル 2F
老舗すき焼き店の新業態がオープン
8月8日、恵比寿にオープンした焼肉店「WAGYU YAKINIKU 日山」は名店の新業態。大正元年創業の老舗精肉店「日山」をルーツに持ち、人形町の人気店「すき焼割烹 日山」などを経営する株式会社日山が、海外からの客も多い中、自分で焼くスタイルが人気のインバウンド需要にも応える形で新たに手掛けた一軒です。
コース11,000円であいさつ代わりに供されるのは、土佐ジローの黄身をのせた日山ならではの和牛ユッケ。「焼肉チャンピオン」出身の料理長・韓程洙さんが実家伝承の技で仕込む手作りキムチは、胃もたれせず消化を促すというお代わり自由の逸品です。メインの和牛肉盛りは、まず塩、次にタレで味わいますが、その美しさにまず目を見張り、口に運べば今度は味わいにうっとり。旬の野菜10種のサラダや締めのすだち素麺など、胃を重くさせすぎない工夫も随所にあります。老舗の底力が感じられて、今後は海外展開もありそうです。

WAGYU YAKINIKU 日山
[東京] 恵比寿駅 153m / 焼肉
3.06 14人
¥10,000~¥14,999
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月曜日
東京都渋谷区恵比寿南1-9-10 TD BLDG. 3F
坂の上のビストロと路地奥の酒場、隠れ家的な2軒
茅場町の人気ビストロの姉妹店が恵比寿にオープン
8月20日、恵比寿にオープンした「Bistro Laine(ビストロ レネ)」は渋谷橋から坂を上った、広尾小のはす向かい。飲食店の少ないエリアに登場したおしゃれなビストロです。茅場町の人気ビストロ「かめじま商店」や新富町の焼鳥「ヨシモリ」の姉妹店で、かめじま商店で6年活躍したシェフが腕を振るいます。
メニューは絞ってありながら、うずらにフォアグラ、マッシュルーム、ほうれん草を詰めた「カイユファルシー」のような伝統料理から、夏にぴったりの「ヴィシソワーズとコンソメジュレ」、ナスのソースが利いた「アユの春巻」など季節を感じるメニューまで並びます。セラーのナチュラルワインは今後、小売りも予定しているそうです。締めには、ご飯と一緒に盛られ、ハヤシライス的な味わいが楽しめるフランスの家庭料理「ブッフミロトン」をぜひ。アラカルトでゆったり過ごせる大人の隠れ家空間です。

神田の人気居酒屋元料理長が神楽坂に独立店をオープン
8月11日、神楽坂のいわゆる“裏神楽坂”あたりの住宅街にオープンした、創作料理の酒場「神楽坂 紫藤」も注目です。神田の人気店「立ち飲み居酒屋ちぇけ」で料理長を務めた藤原走馬さんが、同店の閉店に伴い独立した一軒です(「居酒屋 ちぇけ」自体は営業中)。絶対にふらりと訪れる客はいないだろうというほどの路地の奥で、築60年以上の木造日本家屋。窓から見える古い町並みも含め、店内も外も昭和そのものの懐かしい空気が漂います。店主は大学院で経済学を学んだのち、友人が営む「ちぇけ」の厨房に立った異色の経歴。まだ27歳ながら日本酒やワインへの造詣が深く、酒好きがうれしくなる品揃えです。
料理は6,600円のおまかせ5品がベースで、お浸し、チャーシュー、椀物、炒め物などシンプルながらセンスのいいアクセントや香りが施されていて美味でした。追加の料理はやまつ辻田の山椒を使った麻婆豆腐や、冨士麺ず工房の麺を使った担担麺・湯麺などがあり、こちらも魅力的。お酒を愛する若者たちが通い詰めそうな、個性的なお店です。

本場の香港ソウルフードと、映像作家が仕掛ける中華
「喜記」の系列となる香港料理店がオープン
9月2日、三越前・コレド室町1に香港料理レストラン「ABERDEEN」がオープンしました。「喜記 銀座店」の系列店で、香港料理をより多くの人に知ってもらいたい、味わってもらいたいという思いから誕生した一軒です。
料理長は「喜記銀座店」で腕を振るった山﨑浩一さん。元「赤坂璃宮」副料理長という経歴の持ち主で、培った技術とレシピを軸に、焼味(ロースト)や点心など本場の香港ソウルフードを提供します。メニューは豊富で選ぶのに迷いますが、ほどよいポーションなのでたくさん頼んでも大丈夫。食べるのが好きなメンバー4名で訪れましたが、20皿頼んでも十分楽しめました。星付きのおすすめ以外にも「牛たんルースイ煮とピクルス」「豆腐のスパイス揚げ」はぜひ。アラカルトでお酒とともにわいわい楽しんでほしいお店といえましょう。

ABERDEEN
[東京] 三越前駅 129m / 中華料理
3.02 13人
¥6,000~¥7,999
¥4,000~¥4,999
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東京都中央区日本橋室町2-2-1 コレド室町 3F
金沢の人気創作中華が広尾に移転オープン
8月11日、広尾商店街には「KAIFAN TOKYO」がオープンしました。クリエイティブ集団「kidzfrmnowhere」の設立者として活動する人気映像作家・YUANNさんが、金沢の創作中華「KAIFAN the Parlor」を東京に移転させた一軒です。あまり中国料理店では出会わない、伝統とモダンが融合した洗練されたインテリアがまず印象的。シェフは実家が横浜中華街の「王家餃子」という、王子龍義さん。中華の名店をはじめ、さまざまなジャンルで経験を積んだそうです。
8,800円のコースは点心や骨付き黒酢スペアリブなど安定のおいしさで、アラカルトも豊富で魅力的。ワインは新疆ウイグル自治区や内モンゴル産など珍しい顔ぶれもそろいます。22時からはバー利用で深夜2時まで営業。話題の新店が続々とオープンする広尾でも注目を集めそうです。

KAIFAN TOKYO
[東京] 広尾駅 252m / 中華料理、飲茶・点心、バー
3.02 7人
¥10,000~¥14,999
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月曜日
東京都渋谷区広尾5-2-25 HONGOKUビル 3F
教えてくれた人

大木淳夫
『東京最高のレストラン』編集長
1965年東京生まれ。ぴあ株式会社入社後、日本初のプロによる唯一の実名評価本『東京最高のレストラン』編集長を2001年の創刊より務めている。その他の編集作品に『キャリア不要の時代 僕が飲食店で成功を続ける理由』(堀江貴文)、『新時代の江戸前鮨がわかる本』(早川光)、『にっぽん氷の図鑑』(原田泉)、『東京とんかつ会議』(山本益博、マッキー牧元、河田剛)、『一食入魂』(小山薫堂)、『いまどき真っ当な料理店』(田中康夫)など。 好きなジャンルは寿司とフレンチ。現在は、食べログ「グルメ著名人」としても活動中。2018年1月に発足した「日本ガストロノミー協会」理事、「料理レシピ本大賞」特別審査員も務める。『東京最高のレストラン2026』が2025年12月に発売。同年10月に初の著書『50歳からの美食入門』(中央公論新社・中公新書ラクレ)を出版。ポッドキャスト「いま行くべき店、死ぬまでに行くべき店」も放送中。
文、写真:大木淳夫















