6. 龍山(東京・東大島)

「酸辣湯麺」900円
「酸辣湯麺」900円   写真:お店から

店頭に「酸辣湯麺」ののぼりを出すほど自信のある一杯は、とろみのあるスープが中細麺にまとわりつき、口当たりは濃密なのに後味は意外と軽い。酢のまろやかさで輪郭を作るタイプで、辛みは胡椒と辣油で段階的に伸びる。具は溶き卵と豆腐、肉、筍が中心で、卵のコクが全体を丸くまとめる。

7. 胡弓(東京・明治神宮前)

「酸辣湯麺」1,330円 出典:palogさん

裏原宿の老舗中華で、酸辣湯麺は酸味を主役に据えた一杯。溶き卵がスープ全体をふんわり包み、とろみはあるのに重たさは残しにくい。辛さで押すより、酢の輪郭と塩気のまとまりで食べさせるタイプで、熱々のまま細麺にしっかり絡む。白髪ねぎや青菜のシャキシャキ感が後半の口直しになり、最後までテンポよくすすれる。

8. 太陽軒(東京・高円寺)

「サンラータンメン」1,200円 写真:お店から

とろみは濃いのに、酸と辛みが角張らず丸く収まるやさしい強さが持ち味。具は豆腐・溶き卵・筍・きくらげ、豚肉などを細かく刻み、餡に一体化させてすすり心地を高めている。麺は中太ストレート麺で、餡を抱えて持ち上げるのが重いほど。仕上げの辣油が香りと輪郭を足す。

9. 京華飯店(東京・大森)

はち兵衛
「酸辣湯麺」1,320円   出典:はち兵衛さん

酸味と辛さを強く押し出すより、シンプルで食べやすい一杯。酢とラー油は控えめにしつつ、うまみの土台が厚いスープで酸辣の輪郭を支える。細切りの具材が上品に麺と同居し、食感の層が楽しい。とろみのある餡が麺に絡み、最後まで熱々で満足感が続く一杯。

10. 大味(埼玉・蕨)

やまいぬ
「スーラータンメン」1,000円   出典:やまいぬさん

出てきた瞬間に笑ってしまうほどのボリューム満点な一杯は、丼になみなみと盛られており表面張力で卵が浮き上がっている。溶き卵がたっぷり入った餡が麺に密着し、食べ進めても熱が落ちにくい濃密設計。辛さ自体は抑え目なのでうまみの厚みが前に出る。

教えてくれた人

曾 茂(そう しげる)
「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」を経営する株式会社アールキューブ代表。幼い頃から両親が町中華を営んでおり、これまで訪れた町中華は1,000店以上。日本テレビ『行列のできる相談所』に町中華専門家として出演。30万人超えのYouTubeチャンネル『Gyoza Quest 毎日餃子TV』で全国の飲食店を紹介。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格はすべて税込です。 

文:曾 茂、食べログマガジン編集部