薄皮、厚皮、鉄板餃子、ジャンボ餃子etc…。都内だけでも星の数ほど種類がある餃子。今回は町中華専門家の曾茂さんに、東京で餃子を食べるならここ、というおすすめのお店を教えていただきました。あなた好みの餃子が、きっと見つかる!

1. 您好(幡ケ谷)

「水餃子」 出典:マッシュグルメさん

粗めに切った肩ロースは噛むほどにうまみがにじみ出て、粗切り野菜の甘さと食感がそれを引き立てる。職人が手で延ばした皮はモチモチ、小麦の香りまでおいしい。焼き、水、揚げの3種が揃い、しかも焼きと水は包み方まで変えるという芸の細かさ。某有名グルメアワード常連の実力は、食べる側にも試される。

2. ファイト餃子(巣鴨)

kintetsu
「焼き餃子」   出典:kintetsuさん

「ホワイト餃子」の暖簾分け店。厚めの俵形、揚げ焼きにした皮はまるで香ばしいパンのよう。ラードのうまみをまとったパリもちボディに、野菜たっぷりの餡が優しく寄り添う。
たっぷりラー油を付けるのもおすすめ。持ち帰りはオーブントースターで焼き直せば、カリッと感が蘇る。いやぁ、やっぱりコレだよ。

3. 餃子の王さま(浅草)

Harry Callahan
「王さまの餃子」   出典:Harry Callahanさん

浅草で最初に焼き餃子を出したという、歴史ある専門店。名物の野菜餃子は、薄皮がパリッと香ばしく、小ぶりで何個でもいける軽やかさ。肉餃子やスープ餃子も揃い、食べ比べできるのもうれしい。長年通う常連も、初めての観光客も、一口食べれば笑顔に。まさに「餃子の王さま」。

4. 亀戸餃子(亀戸)

YamaNe79
「餃子」1皿5個   出典:YamaNe79さん

一度は試してほしい「わんこ餃子」の注文スタイル。メニューは餃子とドリンクだけ。ご飯も一品もない、潔すぎるメニューにしびれる。着席するとまずは自動で1皿、あとは空いたタイミングで「おかわりどうしますか?」と店員さんから声がかかる。薄皮パリッと、中はジューシー。野菜多めで軽やか、一口サイズで手が止まらない。味変は和からしでピリッと。気づけば5〜6皿は当たり前。

5. PAIRON(飯田橋)

「白龍餃子」
「白龍餃子」   写真:お店から
「黒龍餃子」
「黒龍餃子」   写真:お店から

台湾の裏路地に迷い込んだかのような屋台風の空間で味わうのは、手延べでもちもちの厚皮餃子。焼きでも水でも蒸しでも、噛めばもちっ。「白龍」はシナモン香る肉汁爆弾、「黒龍」は丸ごとニンニクのパンチ力。どちらも一筋縄ではいかないクセ者だが、気づけば虜になる深い味わい。