フランスの伝統菓⼦「サントノレ」とは

「サントノレ」とは、19世紀パリで生まれたフランス伝統菓子です。その名は、パティシエやブーランジェ(パン職人)の守護聖人である「聖オノレ(Saint-Honoré)」に由来します。発祥は、パリのサントノレ通りにあった「シブースト」というパティスリー。1840年代、当時のパティシエ、オーギュスト・ジュリアンによって生み出されました。
サクサクのパイ生地とシュー生地を土台に、縁にはキャラメリゼしたプチシューを飾り、中央にはカスタードクリームや、カスタードにメレンゲを加えた軽やかなクレーム・シブーストなどが贅沢に詰められます。見た目の美しさと食感のコントラストが大きな魅力です。
伝統と創造性が詰まった「サントノレ」は、今でもフランスのパティスリー文化を象徴する存在として、多くのシェフたちに愛され、現代的にアレンジされながら受け継がれています。
日本各地のパティスリーやレストラン、ホテルが参加するフランス菓子の祭典

2021年にスタートし、毎年多くの人々を魅了している「ダイナースクラブ フランス パティスリーウィーク」。初回は「パリ・ブレスト」で、「ミルフィーユ」「エクレア」「サヴァラン」といった、フランス伝統菓子をテーマに開催してきました。共通のテーマに基づいて各店が個性あふれるオリジナルスイーツを提供し、奥深いフランス菓子の魅力を再発見できるイベントです。パティシエたちの思いが詰まった逸品を目当てに名店を巡り、食べ比べを楽しめるのも魅力。イベント期間中は各店が趣向を凝らして生み出すこだわりの「サントノレ」を存分に楽しめます。