【噂の新店】「Tearoom by 蒼菓」

スイーツブランドの哲学を紡ぐ、アシェット・デセールとは?

数々の美食家を魅了してきた、西麻布のフレンチ「」と、富士山カヌレで知られる「Atirom」が手がけるスイーツブランド「蒼菓」。その世界観を体験できる初の路面店「Tearoom by 蒼菓」が、麻布台ヒルズ内に11月4日オープンした。素材にこだわった高品質なスイーツと、限られた名店でしか取り扱われないプレミアムティー「リーフワイン」とのペアリングを軸に、これまでにない“食の楽しみ方“を提案する、予約制のティーサロンが併設されたデセール専門店が早くも話題になっている。

テイクアウトできるショップのすぐ横にあるアーチを描く扉が、予約制ティーサロンへのエントランス

フランス語で“お皿に盛った作りたてのデザート”を意味する“アシェット・デセール”を主役にしたティーサロンでは、一部の名店だけが取り扱う、ワインのように楽しむ希少ティー「リーフワイン」とのペアリングが体験できる。父方に台湾茶のルーツを持つ横田さんがセレクトし、48時間丁寧に抽出した、5種類の水出し台湾茶がワイングラスに注がれ、型にはまらず自由に飲むスタイルが新鮮。4品のスイーツとともに自分好みのペアリングを探ることができる、新しい感覚との出合いがユニークだ。限定4席の完全予約制で、月~金は1日2回のみなので、予約争奪覚悟のレアシートになること必至だ。

極上のお茶と小菓子で自分だけのペアリング体験を

「リーフワインと小菓子のコース」7,700円

ペアリングで用意されたのは、30種類ものお茶から厳選されたラグジュアリーな「リーフワイン」というお茶。写真左から88時間焙煎された香ばしい「八八金萱」、ネパール地方の白茶「微酸イラム白」、福岡の八女から台湾に逆輸入され、ムレ香を除去した「日華玉露」、ミントやスパイスのような爽快な香りの「紅玉」、杉林渓烏龍に本物のジャスミンの花で香り付けをした「ジャスミン杉林渓」。ワインや香水を嗜むように、五感を集中させて。

左から「オーム乳業のクレーム・ソワニエ」とフランスの「チョコヴァローナ」、糖度を落としたソフトさが魅力の「フランボワーズのパートドフリュイ」、シチリア・アーヴォラ村の「最高級アーモンドのキャラメリゼ」、フルーツピューレをベースにした「ライムのギモーヴ」

属性の違うお茶との繊細な後味を合わせるように作られた季節のデセールは、4種類。ピックでちょこちょこつまみながら、お茶を口に含んで、相性を探りたい。

ゆったりとくつろげる洒落た空間には、カウンター4席のみのスペシャルシートが。プライベートな雰囲気がまた、特別な気分を盛り上げる