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今回は、アラカルトのメニューから4品をご紹介。「濃い味はなく、あっさり。全体的にオーソドックスで食べやすいメニューです。食べた時にうまい、ではなく、食べ終わったときにうまい、となるような料理です」と松下さん。洋食は日本人に合わせた和食の一つと捉え、有田焼など和食器を多用している。

「シーフードのグラタン」は前菜としてオンリスト。程よい量で、海老とカニが必ず入っているグラタン。11~2月はタラの白子のグラタンとなり、ファンも多い。

「シーフードのグラタン」1,700円
 

門上さん

冬にいただけるタラの白子のグラタンは、白子のコクと熱々が醍醐味です。

エビフライ、カニクリームコロッケ、ミンチカツ、ズッキーニのフライを、窯元から預かっている有田焼の器に盛り込んだ「ミックスフライ」。目移りしそうな盛りだくさんが魅力。

「ミックスフライ」2,400円
 

門上さん

中でもエビフライは秀逸。海老の旨みを見事に引き出す火入れです。タルタルソースとの相性も抜群。クリームコロッケのクリーミーな味わいはクセになります。

鷹の爪、ニンニクに少し醤油で和のテイストを加味した「桜海老のペペロンチーノ」。桜海老の香りと食感が存分に楽しめる。

「桜海老のペペロンチーノ」1,700円
 

門上さん

桜海老の風味を満喫できました!

「実はご飯ものはオーダーが通ってから炊き上げています。白ご飯もです」と松下さん。炊き上がりは必ず鍋ごとお客様に見ていただくそう。「ただ食べるだけでなく、見て、楽しんでいただきたいですから」。「桜海老のピラフ」は塩、バター、醤油でシンプルに調味。

まずは炊き立てを鍋ごとお客様の元へ。香りもごちそう
「桜海老のピラフ」2,000円

安心感のある店を続ける

今後については「お客様が安心して来られる店であり続けたいですね。親子3代で来てくださるような。特に難しいことはせず、オーソドックスなスタイルで、安心感のあるレストランでいたいです」と松下さんは言う。そして「『洋食勝井』で習ったことを、若い世代へ伝えられたらうれしいですね!」と締めくくった。

 

門上さん

季節感を重視した洋食が味わえます。店主並びにスタッフのフレンドリーな対応は素晴らしい!

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

※価格は税込。

撮影:東谷幸一
取材・文:木佐貫久代