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相手の喜ぶ顔が見たい!夏ならではの手土産
家族に、友達に、あるいは仕事相手に贈るため……「気の利いた手土産」はいつだって知りたいもの。特に、夏場は冷たいものやさっぱりとしたものが好まれがちなので選択肢が狭まり、選ぶのがちょっと難しいかもしれません。
第1回、第2回に引き続き、「手土産」をライフワークとするフードスタイリストの肱岡香子さんに、夏ならではの手土産のおすすめをうかがいました。今回のテーマは、「女友達が喜ぶギフト」。味も見た目もとっておきのお菓子を紹介します。
だれにでも好かれる、黄金比の牛乳かん。
諏訪乳業「スワミルクヨーカン」
「初めて見た人には『何これ!』と盛り上がっていただけること間違いなしの、『ミルクヨーカン』。牛乳パック形の容器に牛乳寒天が入っています。パックからつるんと出す瞬間がまた、楽しいんです」(肱岡さん)
原材料は「牛乳・砂糖・寒天」といたってシンプルな牛乳かん。「寒天」ときいてイメージするよりも柔らかく、けれど皿に移しても崩れない絶妙なかたさです。
パックの上部を切って、器に移します
「『子どものおやつ』みたいな素朴さですが、これを嫌いな人はいないんじゃないかな?っていう懐かしい味。甘さも、かたさも、すべてがちょうどいいんです。新潟の商品なので、表参道にあるアンテナショップ『表参道・新潟館ネスパス』で買っています。アンテナショップって、地方の珍しいお菓子が見つけられるので、じつは手土産の宝庫なんですよ」(肱岡さん)
くすりと笑みがこぼれる、牛乳パック形の容器
「スワミルクヨーカン」
420円。内容量500g。
昔懐かしいあいすくりんが黒糖風味に。
久保田食品「KUBOTAの白くまくん黒糖アイス」
「久保田食品は、バラエティーに富んだアイスを製造している高知県のメーカーです。私のおすすめは、断然この黒糖アイス! 自分用のおやつとしても、夏の間は欠かせない、というくらい大好きです。しっかりした黒糖の風味と冷たさが、酷暑に疲れた体を癒してくれる気がします。それに、このパッケージも癒されポイント。差し入れとして大量に持っていって、テーブルの上に白くまくんをわーっと並べると、みんな喜んでくれます。手土産にするときは保冷バッグと保冷剤でしっかり冷やして、溶けないようにしてくださいね」(肱岡さん)
厳しい暑さを一瞬忘れさせてくれる、白くまくん
原材料は「粗糖、黒糖、乳製品、卵」。卵が入っているので、かき氷より「あいすくりん」に近く、どこかノスタルジックな味わいです。
「KUBOTAの白くまくん黒糖アイス」
1箱18個入り1,944円(送料別)。
久保田オンラインショップ
http://www.kubotaice-shop.jp
パティスリーが作った、カラフルアイスサンド。
ラ・ヴィエイユ・フランス「パレアグラス」
「ケーキ屋さんが作るアイスはやっぱりおいしい! 『ラ・ヴィエイユ・フランス』は何を食べてもおいしい、と太鼓判を押せるパティスリーですが、今回はこのお店ならではのルックスの『パレアグラス』をおすすめします」
左から、桃、マンゴー、ピスタチオ、ショコラ、フランボワーズ、バニラ。
「パレアグラス」はフランス語で、クッキーアイスのこと。バニラとチョコ2種類のサブレに、アイスやソルベがサンドされています。一流パティシエが作るサブレとアイスはそれだけでもおいしいのに、一度に味わえるぜいたくな逸品。ピスタチオ、フランボワーズ、バニラ……とさまざまなフレーバーの中から選ぶのも楽しく、舌の肥えた女友達にも自信を持って渡せるお菓子です。
「パレアグラス」
1個400円。
旬のフルーツと、生クリームのハーモニー。
サンドイッチハウス メルヘン「フルーツサンド」
「『サンドイッチハウス メルヘン』は、季節を感じさせてくれるサンドイッチ専門店。お店に行くと、『タマゴサンド』『てりやきチキン』のようなおかず系から、『おぐら生クリーム』『みかんパイン生クリーム』のようなデザート系まで、ものすごい種類の魅惑のサンドイッチが並んでいます。そして常に、季節のおいしいフルーツと生クリームを挟んだサンドイッチがあるんです。どれも、切り口がとてもきれい! 夏なら、メロン、マンゴーあたりをセットで手土産にするといいと思います」(肱岡さん)
左から、「マンゴー生クリーム」「メロン生クリーム」
店舗は多数ありますが、工場はなく、すべて店内の厨房で作っているそう。フレッシュなフルーツ、柔らかなパン、やさしい口当たりの生クリームが一体となったフルーツサンドは、ほっとする味わいです。
「マンゴー生クリーム」「メロン生クリーム」
各368円。
※「メロン生クリーム」は8月上旬頃までの販売予定。
サンドイッチハウス メルヘン 京王新宿店
住所 東京都新宿区西新宿1-1-4 京王百貨店新宿店 中地階
TEL 03-3342-2111(大代表)
営業時間 [月~土]10:00~20:30 [日・祝]10:00~20:00 ※時期により異なる
定休日 不定休(京王百貨店新宿店に準ずる)
※価格はすべて税込み
監修/肱岡香子
料理本の撮影に使用する器や小物を選び、空間を演出するフードスタイリスト。日々撮影現場に差し入れのお菓子を持っていくうち、そのセレクトの妙が評判になり、「手土産の肱岡」の異名を持つまでに。手土産を買いすぎて、税理士に「これは一体何に使ったお金?」と指摘された経験あり。おいしいお菓子を求めて歩き回り、今日も「肱岡お菓子リスト」を更新中。
撮影/三好宣弘(RELATION)
取材・文/斎藤涼子(食べログマガジン編集部)