〈教えて! 祇園の宏美ママ〉
生粋の京都人に普段使いのお店を教えてもらいたい! そんな企画を叶えるべく、ナビゲーターをお願いしたのは、なんと祇園のお茶屋が母方の実家だったという宏美ママ。幼少期から京都のど真ん中で呼吸してきたホンモノの京都通に、とっておきのお店をおすすめしてもらいましょう。
教えてくれる人

古川宏美(宏美ママ)
1969年京都生まれ。平安女学院高校、追手門学院大学卒業。会社員3年の後、母方の家業、祇園甲部のお茶屋を継ぐ(4代目の現在は紹介制のお座敷バー)。子供の頃から食いしん坊話が親族内にいくつもあり。お酒も大好き。店の周年に来てもらうほど、ポンキッキ時代からガチャピン偏愛。趣味は長唄三味線、華道、観劇(歌舞伎、古典芸能、歌劇、ミュージカル、新喜劇等々)。
助六買うなら?
「助六寿司」は、巻き寿司といなり寿司を組み合わせた寿司の盛り合わせです。名前は、歌舞伎の人気演目『助六由縁江戸桜(すけろくゆかりのえどざくら)』の主人公「助六」に由来します。
助六は、粋で男気あふれる江戸っ子の象徴的な人物。彼の恋人「揚巻(あげまき)」の「揚げ」と、巻き寿司の「巻き」を組み合わせたところから、いなり寿司(揚げ)と巻き寿司(巻き)=助六という洒落が生まれました。
今回はちょっとした手土産や行楽のお供にピッタリな「助六」を宏美ママに教えてもらいました。
中村屋(出町柳)
1軒目は出町柳にある持ち帰り寿司専門店の「中村屋」。前日までの予約必須で、外観は民家のように見えるため、知らないと絶対に買えないお店です。1人前折は1,080円。



宏美ママ
助六の専門店さん。蓋を開けるとまず海苔のいい香りが幸せどす! お醤油なしでおいしいよう作られてるきゅうり巻きとおしんこ巻き、味がしみるよう2日間煮はるとのお稲荷さん。一口でいただけるのもあり、南座、都をどりなどの楽屋お見舞いや差し入れの定番でもありますね。前日までに要予約。


宏美ママ
お稲荷さんのお揚げを刻んで入れた瓶詰めも人気。そのままで、おうどんやご飯にのせて。こちらも電話で在庫確認を。発送もしてくれはります。