〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。
神楽坂 くろす(東京・神楽坂)
日本料理の名店がそろう神楽坂の中でも、フランス発レストランガイド「ゴ・エ・ミヨ」が間違いないと太鼓判を押す「神楽坂 くろす」。その名店が同じ神楽坂内で移転しました。空間も料理もさらにレベルアップしてのリニューアルオープンです。

「神楽坂 くろす」店主の黒須浩之さんは、リーガロイヤルホテルやハイアットリージェンシーなどの有名ホテルで腕を磨き、2007年に料理長に就任したザ・リッツ・カールトン東京の日本料理店では、同店が3年間連続で有名グルメガイドに紹介されるほどの評判を獲得します。

その後、満を持して独立。情緒あふれる石畳と黒塀が続く兵庫横丁、名店が並ぶ路地裏の一番奥に2012年、「神楽坂 くろす」をオープンしました。
店主と共に料理長として腕を振るうのは、都内の有名店で研鑽を積んだ佐藤圭悟さん。2人の料理人が食材の持ち味を最大限に生かした料理を作っています。

以前の店舗は、神楽坂らしい隠れ家の趣のある築50年の古民家。そして、さらに空間も料理も進化させるために、2024年10月に毘沙門天 善國寺(ぜんこくじ)近く、神楽坂通りから一本入った路地裏に新しい店舗をオープンしました。
新店舗は旧店舗より面積が広くなりましたが、席数は1階カウンター6席、2階は個室10席と、以前と変わらず。一人ひとりのスペースがより広くなり、くつろいで食事を楽しむことができます。

1階のカウンター席は、目の前で繰り広げられる職人技を楽しむことができるライブ感が魅力。木材を使った温かみのある家具とモダンなデザインの内装が合わさった、洗練された空間になっています。
2階は伝統の中に現代の快適さを取り入れた和室。1日1組だけ利用できる個室になっているため、接待から家族のハレの日の会食までさまざまなシチュエーションに利用できます。

メニューは、ランチには名物鯛茶漬けを含んだ水曜日限定
「お昼の懐石コース」、ディナーには、9品からなる「くろすの基本コース」、おまかせとなる「くろすの特別コース」が用意されています。

おすすめは「くろすの特別コース」60,500円。コースではその季節に一番おいしい食材が使われ、事前に好みや食べたい食材などを伝えておくと注文した人だけの特別なコースになります。
産地直送の新鮮な魚介類や野菜の魅力を匠の技で引き出した料理は、黒須さん自らが選んだ器に盛られて供されます。そのビジュアルの美しさにも注目です。

和モダンな空間で伝統と革新が融合した日本料理をいただくのは格別。ぜいたくなひとときを味わいに出かけてみてはいかがでしょう。