サイダーやビールと相性抜群! 5種類から選べる発酵だれが食欲をそそる


有野さん
「自家製発酵だれ」のうちの「醤油麹みりん」はしょっぱさと甘さのバランスが完璧で、世の中にまだ知られてないのが不思議なくらいな絶品だれです。醤油がライトな雰囲気を漂わせながらも、エッジが利いている。バキバキの醤油麹がめちゃくちゃおいしいので、その風味を感じてほしい。おいしすぎて、おてアゲーッ! 麹の一粒一粒のやわらかい食感がアクセントになるので、鶏肉と一緒にガブリといっちゃってー!
「からあげサイダーフタバ」の特徴が、5種類の自家製発酵だれをお好みで選んで唐揚げをより一層おいしく食べられることだ。例えば有野さんがイチオシする「醤油麹みりん」は、東京都あきる野市にある近藤醸造の「キッコーゴ」という醤油に、先述した「大黒天麹」の米麹と麦麹、角谷文治郎商店の「三州三河みりん」、日本酒を合わせて作り上げている。しっとり食べごたえのあるむね肉のおいしさを、豊かな麹の味わいが引き立てており「酒屋のからあげ」の看板を背負う一品だ。


有野さん
店名の通り「サイダー」も看板商品なので、ノンアル勢もご安心を♪ 一人で行っても、誰かと行っても店のトリコになること間違いなし! ちなみに酒屋自体は1950年創業で、発酵唐揚げを始めたのはコロナ禍の頃だそうです。歴史あるお店が新しいことにも挑戦していて、その姿勢が味にも表れていると感じました。
元々「酒のフタバ」では1945年代に関さんのおじいさんがサイダーを作っていた。関さんはたまたま倉庫で当時のサイダーのラベルを発見し、唐揚げとともに復刻させることにしたという。昔ながらの製法で、上質なグラニュー糖を丹念に溶かし込み作った「クラマエトップサイダー」(400円)は、甘すぎず軽やかな味わいで、唐揚げとの相性も追求されている。
「クラマエトップサイダー」にシロップを加えてアレンジした、「カカオサイダー」(500円)と「甘酒サイダー」(500円)も販売。「カカオサイダー」には「ダンデライオン・チョコレート」のカカオハスクを使用するなど、蔵前エリアのお店とのコラボレーションも魅力だ。


有野さん
お酒に合わせる方に一押し。濃い味の酒粕チーズを、国産むね肉が寛大な器で受けとめてくれます。
発酵だれの一つ「酒粕チーズ」は、チーズと言いつつ乳製品は不使用。「酒のフタバ」のブランド日本酒である「江戸 鳥越」の酒粕に、アーモンドプードルと塩を混ぜてフードドライヤーで乾かした後、撹拌して粉チーズ状に仕立てている。
「発酵からあげ」にふりかけていただくと、舌の上ではかなく溶けていく粉チーズのような趣でありながら、酒粕の味がしっかり感じられる大人なフレーバーだ。こちらはレモングラスやラベンダー、ミントやカモミール、セージなどのハーブがたっぷり入った「蔵前エール botanical」とあわせるのもいいだろう。

同じく卵不使用の発酵だれが「甘酒マヨネーズ」。蔵直送の麹と水だけで作った自家製甘酒と太白胡麻油、戸塚醸造店の「心の酢」、粒マスタードを合わせた自家製マヨネーズを作り上げた。甘酒由来のうまみと太白胡麻油のコクがしっかりありながらも、植物性食材のみのため、唐揚げと合わせてもくどさがなく食後感が優しい。
紹介した3種類の発酵だれのほか、心の酢とマルホンの「ごま油屋のラー油」、タマネギのみじん切りを合わせた酢ラー油と、ヨーグルトとカレーパウダー、甘酒、ニンニク、生姜、胡椒、パプリカパウダーなどを合わせた「発酵カレー」もある。からあげはもも肉とむね肉、そして5種類の発酵だれがあるので、食べ比べて好みの組み合わせを探すのも楽しそうだ。


有野さん
酒屋の一角にイートインスペースがあります。気軽に揚げたて唐揚げを楽しめて最高!! 私はお酒に詳しくなかったので、店員さんに自分の味の好みを伝えたらおすすめの一杯を教えてくれました。

「発酵からあげ」は、イスとテーブルが配された「KAKUUCHI CAFE FUTABA」でイートインも可能だ。特にタップから注ぐ「蔵前BLACK」はここでしか味わえない。蔵前はコーヒー焙煎所が多いことでも有名だが、そこでテスト焙煎されたコーヒー豆をアップサイクルしたスタウトビールだ。コーヒー由来のフルーティーな香りとビターな味わいが揚げたての唐揚げにもよく合う。
鶏なのに魚介味!? 魚介のうまみを漬け込んだ驚きあふれる「海鮮からあげ」


有野さん
もう一つの激推しはエビ・ホタテ・麹がベースの発酵だれを使用した「海鮮からあげ」。深みのある海鮮風味がやみつきに。第一印象はホタテ風味。おつまみスナック感覚で召し上がれ♪
「発酵から揚げ」の進化系として「海鮮からあげ(もも肉)」(2個380円)もある。「発酵からあげ」の下味に使う米麹と塩に加え、干しアミエビや干しホタテ、干しイカ、鰹節、ネギやシイタケ、昆布、生姜やニンニクを細かく刻んで8時間ほど低温調理した「中華麹」で国産鶏もも肉を漬け込んでいるのだ。
一口食べると、魚介の濃厚なうまみが広がりびっくり。噛みしめるたびに鶏肉のジューシーな味わいと、複雑な魚介のコクがじんわりと広がる。そのままでもしっかり味がついているので、お酒との相性も抜群だ。

土日限定の「からあげサンド」(680円)には蔵前のベーカリー&グローサリーの「Marked」の食パンを使っているほか、コーヒーは岩手県盛岡の名店「NAGASAWA COFFEE」のKEEP SMILEブレンドをドリップで提供するなど、細部までこだわりが光る。テイクアウトはもちろん、広々とした「KAKUUCHI CAFE FUTABA」でゆっくり唐揚げとサイダー、ビールを楽しむのもよし。唐揚げ好きはもちろん、それ以外の方も蔵前散歩でぜひ立ち寄っていただきたい、ハートウォーミングなお店だ。



