僕のスペシャリテ!!! 濃厚で甘酸っぱい味わいのショコラスイーツ

「ジャドールフランボワーズ」550円

常時30種類ある洋菓子の中で、一番におすすめしたいのは「ジャドールフランボワーズ」550円! アーモンド生地のビスキュイショコラとフランボワーズ風味のガナッシュを交互に重ねた、チョコ好きにはたまらない一品です。トップには紅く輝くフランボワーズのジャムをトッピングしています。

層の重なりが美しい

ビスキュイショコラにはフランボワーズのリキュールとシロップ(アンビバージュ)を加えているので、しっとりとやわらかく風味も豊か。これらを薄く交互に重ねているため、ショコラとフルーツの一体感が格別です。
またガナッシュは濃厚な味わいで、甘酸っぱいフランボワーズのジャムとも相性抜群。フランボワーズの優しい甘さとフルーティーな酸味が、ショコラのおいしさを引き立てています。見た目以上にずっしりとした重みがあり、満足感もたっぷり。重厚感がありながらも、爽やかなフランボワーズの風味を感じられる贅沢な一品です。

食感のコントラストがたまらない! スペシャリテ「シュークリーム」

「シュークリーム」389円

パリッと硬めのシュー生地に、濃厚なカスタードを合わせた一品。表面には黒ゴマと白ゴマをトッピングしています。

カスタードクリームがたっぷり

存在感のあるシュー生地は、特徴の異なる2種類のオーブンを使用した2段階焼成。はじめにデッキオーブンを使って180℃で75分。その後コンベクションオーブンに変えて150℃で15分間焼き上げます。水分をギリギリまで飛ばしているため、カリッとした食感が特徴です。
また、北海道産の牛乳とバターを加えた同店オリジナルのクリームは、口どけの良いなめらかな食感で、風味の良いシュー生地とも相性抜群。生地はパリッと香ばしく、中はふんわりとして食感のコントラストが利いています。ここまで完成度の高いシュークリームにはなかなか出会えません。

埼玉県産の小麦を使った焼き菓子やカヌレにも注目

焼き菓子は1袋260円~

ケーキの他に、埼玉県産の小麦を使った焼き菓子も販売しています。「埼玉県産の小麦は、フランス産のものよりサクッとした仕上がりになるんですよ」と渡邉シェフ。
キャラメルパウダーをまぶした「ゆきまるキャラメル」420円や黒糖入りの「ディアマンきなこ」420円、さくさく食感の「バニラキプフェル」260円など、どれも味と食感にこだわったものばかり。

以前「年末年始の手土産は、センスのいいクッキー缶で決まり!」の記事内で紹介した、かわいい「クッキーアソート缶」2,700円もおすすめです。

ショーケースの上にある、フランス・ボルドー地方の伝統菓子「カヌレ」346円やバスク地方のお菓子「ガトーバスク」も見逃せない一品。フランス伝統の味にシェフ独自のエッセンスを加えたもので、その味わいはまさに極上。早い時間に売り切れてしまうこともあるので、見かけたら購入してみてくださいね。

浦和をもっと盛り上げていきたい

「新しい商品を開発していくのも大切ですが、それよりも今ある商品をブラッシュアップして、さらに進化させていきたいです。お店をオープンして10年目になりますが、これまで以上に浦和を盛り上げていきたいと考えています。僕自身、サッカーチームの『浦和レッズ』が大好きで応援しているので、スイーツで浦和が盛り上がってくれるのは地域貢献にもなってうれしいですね! ちなみに僕の頭の中は、浦和レッズ7割、スイーツ3割です(笑)」。最後にそう笑いながら話してくれた渡邉シェフ。

地産地消にこだわり、オンリーワンのお菓子を作る「ポルトボヌール」。今後も注目していきたいお店です。

※価格はすべて税込

文:はなとも、食べログマガジン編集部 撮影:田川葉子