〈食通が占う、2024流行る店〉

話題のシェフが手がける新店が続々とオープンしたり、有名レストランが名を連ねる「麻布台ヒルズ」が待望の開業を迎えたりと、飲食業界の活発な動きを体感することができた2023年。2024年も、たくさんの食体験との出合いが叶いますように！

そんな願いを込め、グルメ情報を熟知した有識者にアンケートを実施。2024年注目の「ブレイクしそうな店」「2,000円以下のお手軽グルメ」をうかがいました。

今回は20年以上編集・ライター業に従事する猫田しげるさんにお答えいただきます。

教えてくれる人

猫田しげる
20年以上、グルメ誌、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」「あまから手帖」「旅の手帖」（手帖好き？）などで記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ「クセの強い店が好きだ！」。

2024年のブレイク予想

Q. 2024年に〈ブレイクしそうな飲食店〉はどこですか？

A. 「チャイニーズビストロかがり」です

天六で閉店時に大行列ができた伝説の名店「十八番」のお孫さんが新天地で復活。「かがり」はお母様の名前だそうです。人気だった「元祖スタミナチャーハン」が再び食べられるとあって、十八番ラバーが連日訪れるそう。前店はがっつり大盛の定食をスピーディーにかき込んで退出、というスタイルでしたが、こちらは小皿をアテにお酒をゆっくり飲めるバル中華。本格から創作系までメニュー豊富で、今後が楽しみです。

アンダー2,000円のお手頃グルメ

Q. 2024年に〈ブレイクしそうな2,000円以内の料理〉は何ですか？

A. 「77 bake house」の「クリームパン」240円です

2023年8月にオープンした小さなベーカリー。店長さんは人気店での修業経験もあるそうです。場所柄か総菜パンが多めで、どれも具がたっぷりでサイズもデカく、育ち盛りのサラリーマンも満足。「ソーセージフランス」240円、「はちみつゴルゴンゾーラ」260円など、小麦もバターも値上がりするこのご時世、200円台でこのクオリティを保てるとは企業努力に感服。特に「クリームパン」はブリオッシュ生地でバターが利いていて、中のクリームが既製品じゃない手作りのピュアな味。ぷっくり焼き上げられたきつね色の見た目からして「絶対うまいだろ！」ってビジュアルです。