〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。

D.baguette by parigot&DIA(大阪駅)

日常を少し豊かにするパン 写真:お店から

2026年4月、大阪駅直結の大丸梅田店地下1階に「D.baguette by parigot&DIA(ディー・バゲット by パリゴ&ダイヤ)」がオープンします。手掛けるのは上本町の人気店「ブーランジュリー パリゴ」のシェフ・安倍竜三氏と、大阪を中心にベーカリー「クックハウス」など20店舗以上を展開し、創業80周年を迎える株式会社ダイヤ。

シェフ・安倍竜三氏 写真:お店から

15歳からパンの道に入り、フランスで科学的な製法を学んできた安倍シェフ。パリのバゲットコンクール入賞など、国内外で高く評価されてきました。そのパン作りは驚くほどシンプルです。生地は低速で短時間だけ混ぜ、あとは自然の力に任せて低温でじっくり発酵させる。余計な手を加えないことで、小麦本来の甘みや香りがゆっくりと引き出されていきます。焼き上がった瞬間に広がるのは、どこか炊き立てのご飯を思わせるような、やさしい香り。シェフが目指しているのは特別な日のご褒美ではなく、毎日の食卓を少しだけ豊かにしてくれる存在です。

商品開発部部長・仲西功次氏 写真:お店から

ダイヤ側を率いるのは、入社41年目の商品開発部部長・仲西功次氏。粉や酵母、温度や湿度に合わせて製法を毎日調整し続けてきた職人です。当初、安倍シェフの製法を聞いたとき「本当にパンになるのか」と戸惑ったと言います。ミキサーから出てきた生地は、これまでの常識では考えられないほど軟らかかったからです。しかし時間をかけて丁寧に折りたたむうち、生地がまるで呼吸するように変化していく。その瞬間、「パン作りとは自然を信じ、待つこと」だと、パン作りの原点を改めて感じたと語ります。安定した技術と、自然に委ねる製法。相反するように見えた2つの哲学が今、一つのパンとして形になろうとしています。

D.baguette トラディッショナル 写真:お店から

看板商品「D.baguette トラディッショナル」は、長時間熟成によって小麦の甘みを最大限に引き出したバゲット。国産とフランス産を含む4種類の小麦を使用し、薄く軽やかな皮と、もちもちとした内側のコントラストが楽しめます。

天白食パン 写真:お店から

もう一つの主役が「天白食パン」。バゲットの製法を応用し、長時間発酵で仕上げた食パンは、焼かずにそのまま食べるのがおすすめ。しっとりとした口当たりと、小麦の香りがゆっくり広がります。

カスタードデニッシュ 写真:お店から

店頭には約60種類のパンが並ぶ予定です。芳醇な香りとコクを誇る最高級発酵バター「A.O.P.バター」の香りをしっかり感じられるクロワッサン、北海道よつ葉バターを使った生地にカスタードクリームを合わせたデニッシュ、もち小麦の食感を活かしたシナモンのブリオッシュなど、素材と手仕事にこだわったラインアップ。大阪の人の日常に寄り添いながら、梅田の街に新しい風を吹き込んでくれそうです。

食べログマガジンで紹介したお店を動画で配信中!
https://www.instagram.com/tabelog/

文:佐藤明日香