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〈2023 食通が惚れた店〉
コロナ禍の制限もなくなり、みんなが日常を取り戻しつつ生活してきた2023年。イベントも復活し、飲食業界も賑わいを取り戻しています。
そんな2023年に、グルメ情報を熟知した有識者が惚れ込んだお店や料理についてアンケートを実施。「最も印象に残った店」「2,000円以下のお手軽グルメ」「おすすめのお取り寄せ」をうかがいました。
今回は、連載「THEご褒美スイーツ〜知っておきたい通な店〜」でおなじみ、お菓子の歴史研究家の猫井登さんにお答えいただきます。
教えてくれる人
猫井登
1960年京都生まれ。 早稲田大学法学部卒業後、大手銀行に勤務。 退職後、服部栄養専門学校調理科で学び、調理免許取得。ル・コルドン・ブルー代官山校にて、菓子ディプロム取得。フランスエコール・リッツ・エスコフィエ等で製菓を学ぶ。著書に「お菓子の由来物語」（幻冬舎ルネッサンス刊）、「おいしさの秘密がわかる スイーツ断面図鑑」（朝日新聞出版刊）がある。
2023年のベストレストラン
Q. 2023年、最も印象に残った飲食店とイチ押しのメニューを教えてください
A. 「トウキョウ ミタイワラ」の「ストッフ グラブジャムン」です
インド菓子の専門店ができたと聞いて訪問しました。グラブジャムンは、小麦粉、砂糖、ミルクを合わせた生地を揚げて、たっぷりとシロップを吸わせたもの。これにマライクリーム（生クリームとバターの中間のような濃厚なクリーム）を詰めたものが「ストッフ グラブジャムン」（写真左のコッペパン形の茶と白のお菓子）。甘さ控えめに作られており、日本人の口にも合います。お店の2Fでは、本格的なインドカレーも楽しめますよ。
アンダー2,000円のお手軽グルメ
Q. 2023年に食べた〈2,000円以内の感動の味〉を教えてください
A. 「レカー」の「クレーム・オ・ショコラ」580円、「キャラメル・ノア」520円です
スイーツ仲間から、デニッシュパンがおいしいと聞いて訪問しました。テイクアウト専門の小さな店ですが、種類は豊富。「クレーム・オ・ショコラ」は、ベルギー産カカオ70％のチョコレートクリームがたっぷりと詰まった濃厚な味わい。「キャラメル・ノア」は、アーモンドクリーム、くるみ、パンプキンシードにキャラメルソースをかけて焼き上げたもの。どちらもデニッシュ生地が秀逸でした。
