〈食べログ3.5以下のうまい店〉

グルメなあの人にお願いして、本当は教えたくない、とっておきの「3.5以下のうまい店」を紹介する本企画。今回は、年間100店以上の焼肉店に通う焼肉作家・YAKINIQこと小関尚紀さんが、ほとんどのメニューが550円という港区・大門の焼肉店を紹介。
高級感のある店内と大衆店価格がうれしいギャップ!

巷では「おいしい店は食べログ3.5以上」なんて噂がまことしやかに流れているようだが、ちょっと待ったー!
食べログ3.5以上の店は全体の3%。つまり97%は3.5以下だ。
食べログでは口コミを独自の方法で集計して採点されるため、口コミ数が少なかったり、新しくオープンしたお店だったりすると「本当はおいしいのに点数は3.5に満たない」ことが十分あり得るのだ。
点数が上がってしまうと予約が取りにくくなることもあるので、むしろ食通こそ「3.5以下のうまい店」に注目し、今のうちにと楽しんでいるらしい。

港区で焼肉、と聞くと「高級そう」「会員制なのでは?」と身構える人が多いかもしれない。実はそんなイメージをいい意味で覆してくれるのが、東京・大門に2026年6月にオープンした「焼肉 悟百苑 大門店」。なんとメニューの9割が550円という驚きの価格設定で、しかも、いわゆる賑やかな大衆焼肉店ではなく、ダイニングバーのようなシックでモダンな雰囲気を併せ持っている。開店から約3カ月半が経つ2026年10月時点の食べログの点数は3.22だが、じわじわと認知度を高めている。

小関さん
グルメビルで有名な「GEMS大門」に、ほとんどのメニューが“550円”という焼肉店が爆誕したとタレ込みがあり、いい意味で“けしからん”と思いつつ、半信半疑で訪問したのが最初です。大門といえば東京でも物価の高い港区。そこで550円のメニュー設定は驚くべきで、この量で?このポーションで?を実感できる焼肉店です。


ビル9階、エレベーターの扉が開くとすぐに大人の雰囲気漂う店内が広がる。黒を基調とした内装で、4名掛けのテーブル席がメイン。ほかに個室が1室あり、どの座席もゆったりと過ごせる。

小関さん
大門駅から徒歩1分の駅近で、港区の高級感あふれる店内を堪能してほしいです。高級店のような雰囲気なのに大衆店価格といううれしいギャップ。おいしい焼肉、上質な空間、誰もが楽しめる価格設定を実感できます。使い勝手がよく、この店を知っているとツウぶれますよ。
品質に妥協ナシ。驚きの550円焼肉とは?

「焼肉は、みんなの手が届く贅沢だ」をコンセプトに、何もかもが値上がりの時代だからこそ、あえて“550円”という価格設定に挑戦したという同店。
「手頃な価格だからといって、品質には一切妥協していません。ハラミ、ロース、カルビなど定番のたれ焼肉から、希少部位のホルモン系まで種類豊富にそろえているので、この機会にぜひいろんな部位を食べてみてほしいです」(店長・ブランドマネージャー、有田一平さん)

肉は部位ごとに3、4社から都度鮮度のいいものを選定して仕入れ。そのうち、注文数1、2を争う人気メニュー「特上厚切りタン」は、上質な脂とうまみのあるオーストラリア産タン元を使用。約1cmに厚切りされた美しい見た目と共に味わいたい一品だ。

小関さん
この量、この価格で本当に550円なのか!? 肉そのものはもちろん、カットやたれ、味付けにも妥協していないのがなんとも魅力的です。値段は550円ですがハーフポーションにすることなく、しっかりと焼肉を味わえます。内臓肉メニューもおすすめで、ホルモン界のATSUSHI(中川篤志さん)として名を馳せる「芝浦ほるもん」からの仕入れもあります。特にタンは充実しており、豪州産の牛タン、青唐牛タン、厚切り牛タンなど鮮度よく提供してくれます。
白ご飯にのせて頬張りたい 「大判和牛リブロース」

まず押さえておきたい一皿は、約20cmという見た目が迫力満点の「大判和牛リブロース」だ。同店には全メニューのうち2品だけ550円を超える特選部位があり、こちらはその一つ。醤油、コチュジャン、ニンニク、唐辛子などを混ぜたもみだれに漬けられたリブロースは、口に入れるとはらりとほどけ、とろけるような食感。しっかり味が付いているので、白ご飯との相性は間違いない。薄く、あっという間に火が通るので、焦げつかないようにトングを動かしながら焼き上げよう。




小関さん
もみだれに漬けられた20cmを超える大判のリブロースは存在感があります。さっと焼き、別注の卵に泳がせて、焼き上がりを「漫画盛りライス」にダイブさせてマーキング! リブロースを白飯に巻き巻きしながらガブリといただきます。さらに別注のサンチュにリブロースをのせ、白飯を小さくのせて巻いていただくとこれまた悶絶。