〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！

DAN（東京・池ノ上）

センスのいいカフェや居酒屋がぽつぽつと点在する世田谷区の淡島通り沿いに、2023年10月21日、星付きレストラン出身の料理人がオーナーシェフを務めるフレンチレストランが誕生しました。

店名の由来を店主の高田有基さんにたずねると「お客様と暖をとるように近い距離で、自分が学んできたフレンチをカジュアルに楽しんでいただくお店を何年も前からしたいなと考えていたんです」とのお答えが。

DAN＝暖・団・段をコンセプトに掲げ、皆で暖をとる暖かいお店、スタッフとお客様が団になれる一体感があるお店、段を一つずつ上がっていくお店を目指しているそうです。

お店はどの駅からも少し離れていて、決して好アクセスとはいえない立地。そのかわり、淡島通り沿いは落ち着いた環境で、富裕層の住民が多く住むエリア。

「交通量は多いのにお店が少ない。まして、自分がしたいような業態のお店がないので、家の近所にこのようなお店を求めている方がいらっしゃるんじゃないかと思っていて」と、出店を決めたそうです。

オーナーシェフの高田有基さんは、大阪でのホテル勤務を経て東京に上京。株式会社ひらまつに入社し、フランスの星付きレストラン「ポール・ボキューズ」の日本でのフラッグシップ店、代官山「メゾンポール・ボキューズ」、「レストランひらまつ広尾」、大阪「ラ・フェットひらまつ」で修業。ラ・フェットひらまつでは副料理長を務めるなど、日本屈指のグランメゾン「ひらまつ」系列店で研鑽を積みました。

その後、表参道「ラス（L’AS）」に副料理長として入社。そこでパートナーの杉山徹シェフと出会います。「DAN」では、高田シェフと杉山シェフの息の合ったコンビが作り出す料理を提供しています。

「高級フレンチ出身のシェフの店」と聞くとハードルが高そう……と身構えてしまいますが、高田シェフが目指すのは肩肘張らないカジュアルなカウンターフレンチ。

「お客様と暖をとるように近い距離で、自分が学んできたフレンチをカジュアルに楽しんでいただけるお店を何年も前から構想していました」と、オープンに至った経緯を話します。

「DAN」の美味を余すところなく味わえるのが「季節のおまかせコース」9,350円。「出来立てのフィナンシェはぜひ召し上がっていただきたい」と高田シェフ。もちろんコースのデザートで味わえます。コース内容はフランス料理をベースに、季節を感じられる料理構成を提案しています。

「お客様との距離が近い分、お料理の温度帯はとても意識しています。目の前で出来上がるお料理のライブ感を感じながら、熱々を召し上がっていただきたいです。デザートで終わりではなく、お茶菓子まで熱々で召し上がっていただきたい。そんな思いがあります」（高田さん）

カウンター8席の店内は、温かみのある白を基調にしたモダンで心和むお洒落な雰囲気。店名ロゴのDの形をした半円形のカウンターで厨房を囲むように、客同士も自然と会話が生まれるようなカウンターデザインも店主のこだわりです。

淡島通り界隈のご近所さんはもちろん、食感度の高いフレンチ好きの方も注目の一軒です。

食べログレビュアーのコメント

『淡島通り交差点にできた、温かい雰囲気のレストラン。気になったのでインスタDMで予約後に来店しました。

今回いただいたのはコース。
コース内容については、美味しいのはもちろん、良質な食材、バランス良い味・香、楽しい食感、満足できる量を充分感じられたのでかなり良心的な価格設定だと思いました。

そして、ワインのチョイス、コースの最後に好奇心で頼んでみたノンアルコールドリンク、焼きたてのフィナンシェまで全てが感動の連続でした。

料理だけではなく、こだわりがあるお皿とワイングラス、親切なシェフの説明でより高い満足感を得ることができました。

コース内容が変わる前に近々もう一度お邪魔したいです』（f4775aさん）

※価格は税・サービス料込、アラカルトのみはチャージ料770円。