〈秘密の京都〉

国内外からも大人気の都市、京都。

飲食店の数も多く、限られた観光の日程で一食たりとも失敗したくない食いしん坊は事前リサーチも大仕事。そこで、京都在住の食通や、何度も京都を訪れているグルメな京都通に“とっておきのお店”を教えてもらいました。

教えてくれる人

船井香緒里(カオリン)

福井県小浜市出身、大阪在住。塗箸メーカー2代目の父と、老舗鯖専門店が実家の母を両親に持つ、酒と酒場をこよなく愛するヘベレケ・フードライター。「あまから手帖」「dancyu」「BRUTUS」ほかメディアでの食関連の執筆をはじめ「dancyu.jp」では連載「大阪呑める食堂」を担当。食の取り寄せサイトや、飲食店舗などのキュレーションもおこなう。「Kaorin@フードライターのヘベレケ日記」で日々の食ネタ発信中。

どんな人におすすめ?

今回は「一人旅や友達との旅行」を想定して選びました。

朝ごはんはここで決まり!

「まるき製パン所」の「カツロール」「ハムロール」「シスター」

写真:お店から
 

船井さん

昔ながらの風情が残る、松原京極商店街内にあるパン屋さん。町家の店舗では、今も変わらず対面式でお客さんを迎えてくれます。カツロールやハムロール、ジャムぱんなど、どこか懐かしい惣菜パンや菓子パンが、素朴な木の棚にズラリ。「ロールパンのレシピは1947年の創業当時のまま」とのこと。

FRANK MULLER
カツロール 250円   出典:FRANK MULLERさん
good♪san
ハムロール 200円   出典:good♪sanさん
 

船井さん

惣菜系もおすすめですが、ロールパン生地を丸めて揚げ、中に生クリームと自家製ミルククリームをたっぷりはさんだ「シスター」も食べ応えしっかり! 平日はご近所の老若男女が、週末は遠方からのお客さんが、次から次へと訪れます。

シスター 200円 写真:お店から

昼ごはんはここで決まり!

「シュイロ」の「湯葉たま丼」

写真:お店から
 

船井さん

京都・美山のセレブな平飼い卵「うちゅうの夜明け」のフラッグシップショップ。ダイニングでは、京都在住の料理家・大原千鶴さんなどがレシピ監修する、卵を使ったスペシャルメニューや、魅惑のスイーツを味わうことができます。ちなみにこの卵は、6個入パックが1,296円〜、マヨネーズが1,987円と、かなりのプライス! ちょっと手が出ない……なんて方に一押しが「うちゅうの夜明け」を用いた、魅惑のランチ。中でもオススメが「湯葉たま丼」。美山メイドの湯葉と卵を使用し、京風の優しい出汁を絡めたあんかけ仕立て。寒い時期にぴったりだし、ツルンといただける、舌触りの良さも魅力です。

湯葉たま丼〈Produce BY Chizuru Ohara〉1,500円
湯葉たま丼〈Produce BY Chizuru Ohara〉1,500円   写真:お店から