〈秘密の京都〉

国内外からも大人気の都市、京都。

飲食店の数も多く、限られた観光の日程で一食たりとも失敗したくない食いしん坊は事前リサーチも大仕事。そこで、京都在住の食通や、何度も京都を訪れているグルメな京都通に“とっておきのお店”を教えてもらいました。

教えてくれる人

猫田しげる

20年以上、グルメ誌、旅行本、レシピ本などの編集・ライター業に従事。各地を転々とした挙句、現在は関西在住。「FRIDAYデジタル」「あまから手帖」「旅の手帖」(手帖好き?)などで記事執筆。めったに更新しない猫田しげるの食ブログ 「クセの強い店が好きだ!」。

どんな人におすすめ?

今回は「友達との旅行」を想定して選びました。

朝ごはんはここで決まり!

「僧伽小野 京都浄教寺」の「鯛茶御膳 光明」

Alice.777
出典:Alice.777さん
 

猫田さん

なんと「寺併設」のホテル! 2020年に開業した三井ガーデンホテル京都河原町浄教寺の2階にあり、宿泊客以外も食事利用可能。あまり知られていないので観光シーズンでも予約が比較的取りやすい穴場です。なぜ寺とホテルがドッキングしているかというと、ご住職の光山公毅さんが後継ぎがいない浄教寺を存続させるため、ホテルを建てて1階に本堂を組み込んだそう。エントランスから豪華絢爛なお堂が見えて、ロケーションもユニークです。

鯛茶御膳「光明」2,530円
鯛茶御膳「光明」2,530円   写真:お店から
 

猫田さん

朝食は、お茶漬けやちらし寿司など4種から選べるメインに精進料理が付くお膳。「光明」は、福岡産の鯛と、野菜の天ぷらに出汁をかけていただくお茶漬けです。おかずの数が驚異的で「蕎麦の実入り茶碗蒸し」「焼魚」「生麩田楽」「玉露のジュレ」など15種ほど! 京都府産ヒノヒカリを羽釜で炊き上げるご飯もおかわりOKです。これで2,530円はお値打ち。

写真:お店から

昼ごはんはここで決まり!

「マスサンコーヒーショップ」の「タマゴトースト」

かばやきぎょうざ
出典:かばやきぎょうざさん
 

猫田さん

おそらく日本で一番おいしいのではないかと思うタマゴトースト。お店は1970年創業のレトロ喫茶店ですが、3代目の後継ぎである熊谷建太朗さんの代から自家製パンもはじめました。このパンがまあおいしくて、イギリスパンなどはどうしてこんなに耳が香ばしいんでしょうと不思議なほどサクサクふわふわ。タマゴトーストは卵4個にマーガリン50g(相当な量)を入れてオムレツを作り、分厚いトーストでサンド。敢えてバターを塗らず、オムレツから溢れるマーガリンがパンにじゅわっと染みるよう設計されています。味付けしていないので、卓上の塩で軽く塩気をプラスしましょう。ちなみに、喫茶店なのでコーヒーも深煎りで美味。帰りに店頭でパンを買うのをお忘れなく!

せいらんこ
タマゴトースト 900円   出典:せいらんこさん
ccバムセ
出典:ccバムセさん