〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

KOSA(京都・烏丸御池)

店舗内観。天井が高い開放的な空間 写真:Yoshihiro Makino

2023年8月10日、京都・烏丸御池にある、隈研吾氏がデザイン監修したシアトル発のライフスタイルホテル「エースホテル京都」館内に「KOSA(コウサ)」がオープンしました。ホテルのメインダイニングとして、現在ディナーメニューを提供しています。

ケイティ・コールさん。アメリカ西海岸の著名なレストランで腕を磨いた実力派。現在は東京に居を構える 写真:Lasse Kusk

レストランを監修したのは、東京・目黒の人気店「ロカール」のシェフ、ケイティ・コール(Katy Cole)さん。「ロカール」は農家から直送された新鮮な野菜をふんだんに使ったファーム・トゥ・テーブルの料理で一躍注目を集めたレストランです。

写真:Lasse Kusk

ファーム・トゥ・テーブルとは、レストランで使用する野菜や肉、魚などを農家や生産者から直接買い付けるカリフォルニアで生まれたスタイル。「KOSA」も京都を中心とした関西の農家や生産者から直接仕入れた食材を、すべて使い切り、食材の良さを際立たせるサステナブルなダイニングスタイルで提供します。

店舗内観。天井からは巨大な提灯が吊り下げられている 写真:Yoshihiro Makino

オープンした場所は、世界最高のレストランとして知られる「noma」が2カ月間ポップアップとして営業していた場所。店内のデザインはロサンゼルスを拠点とする著名なデザイン会社が担当。天井高7mという開放的な空間を、和と洋の融合されたデザインで彩ります。天井から吊り下げられた約2.4mもの巨大な提灯がユニーク。また、店内の天井から床まで届く大きな窓からはホテルの本格的な日本庭園を眺めることもできます。

写真:Shinsuke Matsukawa

レストランは127席のテーブル席のほか、個室3部屋、カウンター10席を備えています。おひとり様から大人数のパーティーまでさまざまに活用できるのがうれしいですね。

【Chef’s Course】メインが選べるディナーコース 8,500円 写真:Shinsuke Matsukawa

店名の「KOSA(コウサ)」は植物の名前に由来。さらにエースホテル京都のコンセプトからヒントを得ていて、EastとWestが交差(コウサ)する、人と人が交差(コウサ)する、賑わいと交流のある空間を意味しているそう。メニューも京都ならではのテイストを感じさせるものがそろいます。おすすめは「Chef’s Course(シェフズコース)」(8,500円)。ケイティ・コールさんの世界観が凝縮されているメニューがそろったコースで、コールさん自らが厳選した旬の食材を生かした、ジャンルを超える独創的な料理が楽しめます。

今日の収穫野菜、カシューナッツのソース、パセリアーモンドペスト 写真:Shinsuke Matsukawa

動物性のものを一切使用しない完全ヴィーガンスタイルの「今日の収穫野菜、カシューナッツのソース、パセリアーモンドペスト」(単品2,200円)は、濃厚かつクリーミーなカシューナッツソースが野菜のうまみを引き立てます。

熊本牛サーロインステーキ、人参のロースト、緑野菜、クリスピーエシャロット 写真:Shinsuke Matsukawa

また、肉料理の「熊本牛サーロインステーキ、人参のロースト、緑野菜、クリスピーエシャロット」(コース+3,000円、単品6,500円)は、熊本牛のジューシーなうまみが凝縮された一品。ナチュールワインを多く取りそろえる同店で、ワインとのマリアージュも堪能できます。

写真:Amy Tang

レトロな建物をリノベーションしたオシャレなホテルの一画に誕生した、ハイセンスなレストラン。京都を訪れた際に、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

食べログレビュアーのコメント

俊太朗
写真はレセプション時のもの   出典:俊太朗さん

『プライベート・ダイニングとバーカウンターを合わせると100席を超えるレストランですが、ケイティの明るく気さくな人柄の現れたカリフォルニアスタイルと環境がマッチしていて、クラフトビールや自然派ワインとともに楽しい時間を過ごせます』(俊太朗さん)

※価格はすべて税・サービス料込。

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:小田中雅子