〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載！

アサガキタ（東京・阿佐ケ谷）

2023年7月、阿佐ケ谷駅から徒歩3分ほどの場所に、白河手打ちラーメンが楽しめる「アサガキタ」がオープンしました。店主の小山氏は福島県白河市出身で、上場企業にて広報PRを務めながら、長い間白河ラーメン（「やたべ」のラーメン）を東京で出店する目標を持っていました。2022年、コシのある手打麺とコクのあるスープが自慢の「やたべ」の店主・矢田部文男氏より弟子入りを許可されたのを転機に、修業を積み、今年独立開業に至りました。住まいが近所の荻窪にあり、地域の特性や住民の動向がある程度つかめていたため、この場所に出店を決めたそうです。やたべ系としては、都内で初出店となります。同店では、1日60食限定で、無化調の出汁の旨味が際立つスープが印象的な白河ラーメンを提供します。

店舗は、生まれ故郷でもある福島県白河市の城下町の雰囲気と阿佐谷の街をかけ合わせたいと、内外装とも壁、天井を漆喰で塗り、落ち着いたトーンかつモダンな雰囲気。ペンダントライトやのれんなどにもこだわりがうかがえます。店内に客席はL字形のカウンターに8席と、3名用のテーブルが1卓です。

定番の「手打ち中華」850円は、チャーシューと青菜、メンマ、ナルト、海苔、ネギがトッピングされています。麺は毎朝仕込んでいる多加水の手打ち麺で、モッチリとした食感。スープは鶏の深い旨味にキレのある醤油がじんわりと染みこむような優しい味で、太めの縮れ麺とよく合います。

おすすめは、「手打ち中華チャーシュー入り」1,150円で、調理法や部位が異なる3種類のチャーシューがのっています。豚ももチャーシューは毎日炭火で1時間炙り、低温で4時間ほど熱を入れています。肩ロースは鶏ガラスープで煮込み醤油だれに漬け込み、白河ラーメンの定番でもある希少部位のかぶりは、もも肉と同じように炭火でじっくり炙り、醤油だれで煮込んでいます。すべてに手間と時間がかかったチャーシューを堪能できる一杯です。

8月からは、こだわりのスープによく合う「ワンタン麺」1,050円を提供していて、通常のワンタンより薄い生地を使用し、手打ち麺のコシとは対照的に絹のような滑らかさがあります。食感の違いを楽しめる一品。こちらも人気が出そうですね。

同店では、ラーメンの前にサービスの鶏ガラを提供しています。自慢の鶏ガラスープは、特注の鶏ガラを仕入れ、ゆっくり火を通しスープを作っているため、その鶏ガラにカエシとネギをかけて食べるととても鶏の味がわかります。食材に対する感謝の気持ちを込めて提供している一品、なくなり次第終了ですが、うれしいサービスと評判です。

オープンして間もないですが、既に人気で、開店前には行列ができていることも。また、営業時間が昼だけで、13時半には売り切れてしまうこともあるそうなので、早めの時間の訪問をおすすめします！

食べログレビュアーのコメント

『本日頂いた中華そば
・手打ち中華 850円
登場したのは中華そばのお手本のような
綺麗な一杯でスープはとっても優しい！
食べ進めると焼豚の脂や醤油の香りが増し
深みのあるスープに表情が変わるのが素敵。

麺は手打ちのツルプリピロの
まさに白河中華というもので
これは鉄板の美味しさで唇が喜んでますww

トッピングは焼豚2種に角切りメンマ
ほうれん草（?）にナルトと海苔の構成で
いずれもそつなく美味しいものでした』（K-diceさん）

『訪問前から決めていた味玉入り(1000円)と数量限定サービスの鶏ガラもお願いしました。因みに注文後前払いで、この時点でお支払いしました。

注文して待っていると先ずは鶏ガラがやって来て、それから待つ事数分で味玉入り手打ち中華がやって来ました。やはり″白河ラーメン″らしいルックスで、結構脂感ある醤油スープが魅力的で美味しそうです！

早速、楽しみにスープからいただいてみると、うん！美味しいです！しっかり熱々なスープは、やはりそこそこ脂感ありますが鶏油の心地良い香りが広がって来ますが鶏ガラ感ある鶏の旨味に香味野菜辺りと思いますがしっかりしたコクがあり、かえしの醤油感もキレある感じでやや強めに効かせていてスッキリと纏められてて美味しいです！

自家製手打ちの手揉み縮れな平打ち太麺は、なかなか滑らかで縮れにスープもよく絡んでズルズルズルっと入って来ますし、プリっとモチっとした所あって美味しいです！小麦もしっかりと心地良く香って来ますし、口の中でポコポコする感じの縮れ感や手打ちらしい不揃い感など魅力的で、鶏ガラ感ある醤油スープとのマッチ具合も良く思わずズルズルとどんどん行ってしまいました！

チャーシューはモモ肉と肩ロースの2種類で、モモ肉はしっとりと柔らかい仕上がりで染み込んだ醤油感ある味が肉の旨味と相まって美味しく、肩ロースの方もほんのりと漂わせる燻香が心地良く肉の旨味を引き立てていて美味しかったです！
味玉は柔らかい羊羹状の半熟具合で、程良くしっかり味が染み込んだ甘味ある黄身の味わいもなかなかイイ感じでした！
メンマは大きい板状をカットした感じでシャクコリした食感に、味加減も良い塩梅で美味しかったです！
青菜は茎のシャキ感に葉の渋味が良いアクセントになってました！
海苔はスープに浸すと弱りますが、麺に巻いていただくと風味もなかなかイイ感じで相性良く美味しくいただけました！
刻みネギはなかなかたっぷりめで、風味、質感がやはり良いアクセントになってました！　

修業先の「やたべ」で行われているのと同様なサービスの鶏ガラは、ホロホロホクホクな感じの鶏ガラにキレある醤油ダレと刻みネギを乗せた感じですが、やはり小骨など食べ辛さはありますが旨味もなかなか残っていて、醤油感とネギも良いアクセントなって美味しくいただけました！

最後に残ったスープを今一度よく味わっていただいてみると、やはり何処か素朴でローカル感ある魅力的なスープは、心地良い脂感ある鶏ガラの旨味を中心にしたベースのスープにキレあるかえしの醤油感をしっかり効かせてバランスが上手く取れていますし、無化調らしく引っ掛かりなくスッキリとした後味も好印象でゴクゴクと止まらない感じで飲み干してしまいました！

全部いただくと、今日はサラッと行ければと思っていたので充分満足出来ました。全体的な価格帯を見渡してみると、CPもまずまずって感じだと思います。

脂感ある鶏ガラメインのスープにキレある醤油感をしっかり効かせたスープに自家製手打ち麺、チャーシューと良い意味でのローカル感を感じさせながらレベル高い仕上がりで充分以上に満足する事が出来ました！』（チーム１９１さん）

※価格はすべて税込。