〈New Open News〉

毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!

La nature K(東京・銀座)

写真:お店から

2023年5月、築地市場駅から徒歩約5分、銀座7丁目にオープンした「La nature K」は、食べログ ステーキ・鉄板焼き 百名店 にも選ばれた名店「銀座 ひらやま」のスーシェフ・川又康平氏によるスイーツ専門店です。有機や無農薬の素材を使い“無添加・白砂糖不使用”にこだわったプリンやカヌレなどのガトーを展開しています。

お店は銀座の中心街から少し離れ、新橋演舞場や老舗料亭、花柳界など“江戸の文化”を色濃く感じられる場所に位置し、穏やかに揺れる柳の姿も風情があります。

写真:お店から

川又康平氏は茨城県出身。地元の調理師学校を卒業後、東京の「京都ゆたか」(現在の「ゆたか 銀座」)で平山裕也氏と出会い、師事。「銀座 ひらやま」の創業メンバーであり、現在もスーシェフとしてさまざまなコース料理を担う中、ジェノワーズ作りに面白さを見いだします。

“ショートケーキやチーズケーキ、プリンなど、他にはない素材本来の甘さとおいしさがある——”コース料理の〆として、たくさんのゲストから愛されてきた川又氏のデザート。そのおいしさにはオーナーシェフである平山氏も注目しており、レストランのデザートとしてだけでなく、いつか他の形でも世に出したいと常々考えていたそうです。

そしてコロナ禍にレシピ開発を進め、2022年の秋、偶然にも「銀座 ひらやま」の隣にあったテナントが空いたことをきっかけにオープンに向けて動き出します。当初は希望のテナント面積よりも狭く迷いもありましたが「銀座 ひらやま」の厨房とこちらの厨房を工事でつなぐことができるとわかり、それが決定打となりました。

おいしいと感じられる要素のひとつには健やかさもあると考える川又氏。“シンプルなおいしさ”をコンセプトに、国内外問わず、品質の良いもの、有機や無農薬のものを優先して取り入れています。また、子ども食堂への参加や、脱プラを目指したパッケージングなど、未来のために自分たちができる取り組みも行っているそうです。

写真:お店から

おすすめはクッキー缶「フール・セック」(5,400円)。ガレット、ゴマ、チョコチップ、ココナッツの4種類の味が入っています。ガレットには北海道興部町の大自然に育まれた発酵バターを贅沢に使用。化学肥料不使用の牧草で育った乳牛から作られるバターは、爽やかなコクと香りが特徴です。味を引き締めるのはフランスの有機農業団体の厳しい項目をクリアしたゲランドの塩。その他にも、日本の有機認証を得た風味豊かな黒胡麻のクッキー、ふんわりと優しく香る無農薬ココナッツ、有機チョコチップとカカオニブの食感が楽しいチョコレートなど、どれも素材のおいしさを存分に味わえ、老若男女問わずにシェアできる味わい。オンライン注文も可能なので、遠方の方はお取り寄せで楽しむことも。

写真:お店から

「銀座 ひらやま」のコース料理の最後に提供している人気のホールプリンを、食べきりサイズのカップで用意した「クレーム・キャラメル・カップ」(918円)もおすすめです。茨城県奥久慈産の卵と無農薬栽培の粗糖を使⽤し、⽢さ控えめに仕上げています。
上段は牛乳のクリーム、真ん中は卵が香り立つカスタード、下段はオリジナルカラメルソースがアクセントになった3層のプリン。シンプルな作りながらも、そのなめらかな舌触りに口内が幸せで満たされます。

写真:お店から

お店の内装には、前身の現代アートギャラリー時代のガラス張りウィンドウや展示コーナーをいかしています。“イタリアのとあるレストランと、田舎町で見た名もなき教会”をモデルにイメージを膨らませた店内。カウンターや家具は特注し、展示コーナーには樹齢120年ほどの大きな木材を設置して、自然の持つ力強さを感じられる空間に仕上げました。

素材本来のおいしさを引き出す川又氏の極上スイーツは、銀座の新たな手土産にもぴったり。基本的には予約優先ですが、なるべく当日分も用意しているそう。ただ完全手作業で生産数に限りがあるため、当日分は開店早々、売り切れてしまう日もあるのだとか。必要数がわかっている場合は事前予約がおすすめです。

 食べログレビュアーのコメント

m.sango
出典:m.sangoさん

『当日分シュークリームあります。
の張り紙に入店。
これはもう美味しいよね!の雰囲気。
お店にショウケースはなく、メニューはクッキー、シュークリーム、カヌレ、プリンのみ。
お味は想像を上回り、最近いただいたカヌレの中でベスト3になるかもしれません。シュークリームも贅沢なカスタードクリームが絶品。
限定的なお店なので、贈り物にもレア感が。
リピします』(m.sangoさん)

どくだみちゃん
出典:どくだみちゃんさん

『ひらやまと言えば予約困難な上に客単価6~7万円前後ととても庶民がいけるレベルのレストランではないのですが、以前はもう少しリーズナブルで過去に3回伺いました。

極上のステーキはもちろんのこと、食後のプリンを楽しみに伺っていたほど。週明けの営業日にはプリンの提供がないので、避けて予約するぐらいお気に入り!(固まるまで時間がかかるそうです)
ゆるゆるのギリギリ立ってられるかぐらいの濃度、且つ上品で滑らかなテクスチャー、今も忘れられないお味。

よってとても楽しみにプリンを事前予約して受け取りに♪
商品は4商品のみでしかも基本事前予約。
お目当てはプリンでしたが、カヌレとシュークリームも併せてネットから。

お店は新橋演舞場の近く。ガラス張りのこじんまりとしたお店ですが、イートインもできるのかな?

持ち帰りいただきました。
プリンの上にはたっぷりの生クリーム、バニラビーンズの香りが素晴らしい!!
高貴なプリンというに相応しいぐらい高級感漂います。
滑らかなテクスチャー、甘すぎず上品。

次回はやっぱりホールで買おうとなり 一週間後、ホールを予約し購入。
ゆるんゆるんのプリン、カットしていただくと「やっぱりあのプリン!」となり。
このエレガントとしか言いようのない滑らかさ。
うっとりしながらいただきました♡
こちらのプリンの素晴らしさはホールのほうが感じられるかと。

お店の方曰く「完全オリジナル」ということでしたが、そうは言ってもこの滑らかさは他にない!
次に気になるはフールセック!』(どくだみちゃんさん)

※価格はすべて税込

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額等を掲載しております。 営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

文:斎藤亜希