辛さの追加も可能! オーダーすべき逸品たち

「特別なことはしてませんが、ごま油だけで焼き上げることと、火加減を何度も調節して仕上げていますね」(英徳さん)。というチヂミは、表面がサクッと香ばしく中はふんわり。その食感はもちろん、中の具材の味わいをしっかり閉じ込めたおいしさに仕上がっている。肉、海鮮、キムチと3種あり、辛く食べたい場合は、酸味の利いた醤油タレに青唐辛子の輪切りを追加してもらうことも可能。清々しい辛さになり、さらにお酒が進む味に。

「キムチチヂミ」1,580円。自家製キムチの古漬けをベースに浅漬けもブレンドして酸味、辛味を調節して混ぜ込んでいる。キムチのおだやかな酸味とほんのりとした辛みが、香ばしい生地にピッタリ

タッカンマリ、チヂミ、スンドゥブ、ポッサム……韓国の伝統的な料理だけでなく、名前ではなく質のよさにこだわって仕入れる黒毛和牛の焼肉も同店の名物。切り口のエッジがキリッと立つ様子と表面のきらめきに鮮度のよさを感じ、焼けばじわりと滲み出る脂にそのおいしさを確信する。そして香ばしく焼けた肉を頬張れば、肉の旨み、脂の甘みが口いっぱいに広がり、ニンマリすること間違いなしだ。

「ホルモン盛り合わせ(各一枚切り)」2,600円。ミノ、シマ腸、レバー、丸腸、センマイ、ハツ、ホッペ、コリコリの8種(内容は仕入れで変わる場合あり)。ミノ、ホッペ、シマ腸、ハツは塩味がおすすめとのこと。また、こちらも青唐辛子の輪切りで辛くすることも可能で、辛さと清々しい香りが加わり、こちらも美味
 

武智さん

サクッと香ばしく、中はふんわりと焼かれたチヂミは、個人的に都内一のおいしさだと思っています。3種ある中ではキムチチヂミが一押し。古漬けの酸味が食べ飽きすることのないおいしさを生んでいます。鮮度の良い黒毛和牛を使う焼肉は、ホルモンも正肉もどちらも旨し。写真奥に写っているのは旨みを引き立てる自家製コチュジャン。タレに溶いてもいいが、ご飯のうえにちょいとのせ、ザブトンなど程よく脂のある部位を軽く炙る程度に焼いたら、ご飯ごと包んで食べてみてください。言葉がなくなるほどのおいしさです。

辛さだけでなく、そこに旨みもしっかりある。それがあとを引く辛さ=旨辛いの秘訣。その旨みを調味料で済ませる店もある中、同店では食材からの旨みにこだわっているので、旨い、辛い、さらに後味スッキリというおいしさになっています。それがよくわかるのが、スンドゥブでありチヂミであり、焼肉なのです。他にコプチャンジョンゴルなんていう辛口のモツ鍋も見逃せません。

しかし、同店の魅力はその旨い&辛いだけではありません。絶妙の茹で加減で豚肉のおいしさを引き出したポッサム、ホロホロになるまで煮込んだタッカンマリ、野菜の甘みと焦げがおいしいビビンバプといった、素材の味を引き出した伝統的な韓国料理も充実。もんじゃもいいですが、月島に行ったならば、ぜひ足を運んでほしいお店です。

※価格は税込です。

撮影:片桐 圭
取材、文:武智 新平、食べログマガジン