食べログ グルメ著名人」で渋谷区初のCEO(Chief Eat Officer)を務める小宮山雄飛さんに、東京の“料理がおいしい酒場”を教えてもらう連載! 第16回は「食べログ お好み焼き 百名店」にも選ばれている人気店が手がける3号店「お好み焼き いまり 渋谷店」のおいしいポイントを教えてもらいます。

【東京メシうま酒場 vol.16】「お好み焼き いまり 渋谷店」

恵比寿で創業して「食べログ お好み焼き 百名店」にも選ばれている、お好み焼きの名店いまり。五反田に続いて4号店として出しているのが「お好み焼き いまり 渋谷店」。

落ち着いた雰囲気の店内。カウンター席に座れば、目の前で繰り広げられる鉄板ショーを見ながらお料理を楽しめます。

「塩レモン酎」700円は、ソルティドッグのようにグラスの縁に粗塩が付いた、おしゃれな一杯。甘すぎないレモン酎がさらにしまった味になります。

「三種盛」

お料理はお任せで出してくれる「いまりの丸投げ」2,800円(1名分)をチョイス。

まずは、とりあえずの三種盛。この日は新じゃがのポテサラ、セロリの浅漬け、菜の花の辛子和え。焼き物が来る前のお酒のアテにぴったりです。

焼き物1品目は「いまりのぱりとろチーズ」。カリカリのチーズが癖になる一品。まずはおつまみ的な焼き物でお酒も進みます。

「あごすじとニンニクの芽炒め」

続いて「あごすじとニンニクの芽炒め」。牛の顎の部分のすじ肉は、独特の噛みごたえと旨味がしっかりあって、満足感の高い一品です。

「豚平焼き」

続いて「豚平焼き」の登場。お好み焼き店で、飲みもしっかり楽しみたい時にうれしいのが豚平焼き!

トロフワの食感で、甘めのソースがお酒に合うんです。ちなみに鉄板焼き屋さんでのお酒は、実はビールより酎ハイがおすすめ。なぜなら、鉄板の熱で飲み物がぬるくなりやすいので、氷が入ったものの方が冷たさが長持ちするんです。これ、鉄板飲みトリビアだから覚えておいてねー!

「ねぎ焼き」

そして粉ものながら、醤油系の味でこれまたお酒に合う「ねぎ焼き」。こちらのお店は、粉を少なくして、できるだけ野菜を食べていると感じてほしいというだけあって、見るからにすごい量のねぎ! もはやはみ出してます。

ねぎ焼きは柚酢につけていただくのですが、この柚酢がめちゃくちゃ柑橘系の爽やかさがあっておいしいんです! あまりにおいしくて、つけすぎておかわりを頼んでしまったほど。ねぎ焼きに柚酢、最高のコンビネーションです。

「お好み焼き」

そして、主役の登場「お好み焼き」。独特の細長いフォルムは、東京仕様なんだとか。

関西ではお好み焼きは1人1枚食べるのに対して、東京はみんなで分けて食べることが多いので、分けたときに1切れ1切れの具材が均等になるように、細長くしているのだそうです。そんな細かい気づかいもうれしいですね。

ということで、縦に切れば、写真のように均等になり、断面も美しい。

生地とそばよりとにかく大量のキャベツ! これだけ厚くて、味もしっかり濃いめなのに、キャベツの量がすごいからあっさりと食べられる。言うならば、野菜を食べるお好み焼き! ヘルシーかつめちゃめちゃおいしい。

「そばめし」

「お腹に余裕があれば」という〆の「そばめし」(〆はそばめしか焼きそばが選べます)。ここに来てがっつり炭水化物ですが、ここまでが野菜沢山だったので、〆まで余裕でいけます。レモンを搾ってこちらもさっぱりとおいしい一品。

緩急をつけた料理で最後まで楽しめる、鉄板焼きコース。飲む人も飲まない人も絶対満足できる名店でした。

※価格はすべて税込

撮影:GENIUS AT WORK

取材:小宮山雄飛

文:小宮山雄飛、食べログマガジン編集部