日々進化する熟成発酵バター香るクロワッサン

「クロワッサン」400円

定番人気の「クロワッサン」。「ease」でも販売されていたクロワッサンを知っている人ならば、形や味わいがさらにおいしくなったことに驚くだろう。

クロワッサンの内側をふんわりエアリーな食感にしようと、形はずんぐりむっくり、真ん中を膨らませた。巻き数は以前の27層から16層に減らし、ザクザクとした食感を高めている。

粉はグリストミルなど4種類をブレンド、バターは乳業メーカーと共同開発したオリジナルの熟成発酵バター。こだわりの素材を惜しげもなく使ったクロワッサンは、一口食べると粉の香りや味わいを感じさせつつ、芳醇な香りに満ちたバターの風味が口いっぱいに広がる。

クロワッサン生地を使ったチョコクロワッサンやあんクロワッサンも人気パンだ

気泡が細かくふんわりとした中身と、ザクザク食感の皮とのコントラストが2層構造のようでユニーク。すでにおいしいと評価の高いクロワッサン。さらに良いものを目指して、日々研究に余念がないそう。その進化を確かめるためにもベーカリーに通いたくなってくる。

絶品のクリームがぎっしり! 魅惑のクレームアマン

「クレームアマン」600円

「クレームアマン」は、大山さんと一緒にパン作りに取り組んでいるスタッフのアイデアから生まれた。フランスの伝統的なパン、クイニーアマンに「ease」特製のクレームパティシエールをぎっしり詰めている。

「ease」にはクレームパティシエールをメインにしたお菓子はなく、絶品クリームを堪能できるのは、このパンだけ

表面をキャラメリゼしたバター風味の豊かなクロワッサン生地と、バニラ香るコクのあるクリームは魅惑の組み合わせ。サクサクとした生地の中からたっぷりのクリームがあふれ、思わず顔がほころぶおいしさだ。

挟む具材までキッチンで手作り! ボリューミーなサンドイッチやタルティーヌ

「フォカッチャサンド」

高加水のパンは、サンドイッチなどで具材と合わせた時に一体感があるテクスチャーが魅力。そのハーモニーが楽しめるサンドイッチやタルティーヌも同店のおすすめパンだ。

フレッシュな野菜と低温調理した、しっとり柔らかい鳥取県産のブランド鶏、大山どりの鶏胸肉をはさんだフォカッチャサンド。自慢のサワードゥに具材をたっぷりのせたタルティーヌ。タルティーヌは、チョリソーとトマトソースやキノコとベシャメルソースのほかに、テリヤキソースの鶏つくねといった和風素材のものもある。

トッピングのチョリソーや鶏つくねといった具材も「ベーカリー バンク」のパンに合うようにキッチンで手作りしている。こだわりの具材をたっぷりのせたサンドイッチやタルティーヌはボリュームもあり、ランチにぴったりだ。

街を楽しくするベーカリー

「全粒粉パン」280円や「パン・ド・ミ」750円など食事に合わせたいパンも充実

パティスリー「ease」やチョコレート&アイスクリームショップ「teal」が登場し、ビジネスパーソンに交じって、スイーツやアイスクリームを求めて街歩きを楽しむ人の姿がすっかりお馴染みになった日本橋兜町界隈。「ベーカリー バンク」はそんな街の楽しみをさらに増してくれる。

将来は、隣接しているビストロ「yen(イェン)」のシャルキュトリと合わせたパンや、店内の工房で作るチーズを使ったパンも登場予定。カレーパンやクリームパンといったパン屋でおなじみのメニューも出していきたいのだそう。ソフトクリームマシンも導入済みで、暖かい季節になれば、ソフトクリームを使ったメニューも期待できる。

いつも意表を突くアイデアでおいしいもの好きを楽しませてくれる大山さん。これからどんなパンが生まれてくるのか、目が離せないベーカリーになるのは間違いない。

※価格はすべて税込です。

※営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、最新の情報はお店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。

取材・文・撮影:小田中雅子