もつ鍋のルーツ

福岡名物「もつ鍋」の始まりは、第二次世界大戦後。安価に手に入るホルモンとニラを、アルミ鍋で炊いて食べていたのがルーツと言われています。やがて福岡でソウルフードとして浸透し、1992年には東京に博多風のもつ鍋店がオープン。ここから全国的に広まっていったようです。

老舗から進化系まで。お取り寄せ情報も!

「博多もつ鍋おおやま」のもつ鍋
「博多もつ鍋おおやま」のもつ鍋   写真:お店から

地元民にも県外客にも愛されている「やま中」や「おおいし」、もつを酢醤油でさっぱりと味わう「もつ幸」、山盛りのニラが大迫力の「楽天地」、県外にも展開する「おおやま」や「一慶」など。福岡や全国各地に人気店がひしめき合っていますが……。今回はそれ以外にもおすすめの店をセレクト。老舗から進化系まで、ぜひ食べ比べてみてください。

1. 昭和18年創業の老舗で、もつ鍋原点の味を|万十屋

「もつ鍋」1,440円〜。ホルモンは小腸・大腸・ハツ・センマイの4種類が入る 出典:ぶち1919さん

もつ鍋の原点とも言われる、スープのない“すき焼き風もつ鍋”発祥の店。「万十屋」という店名は、創業時に饅頭屋であったことの名残りです。戦後に小麦粉や砂糖が手に入らず、生活のためにと初代の松隈ハツコさんが始めたのが、このすき焼きのようなもつ鍋だったのだとか。現在は石鍋で提供していますが、創業時はアルミの鍋で1人前ずつ作っていたそうです。

特製ダレと野菜、ホルモンの旨みを吸ったシメの「ちゃんぽん麺」170円 出典:ぶち1919さん

オゾン水でしっかりと洗うなど、丁寧に下処理した新鮮な国産牛ホルモンがおいしさの決め手。特製ダレに絡めたホルモンを石鍋に投入し、その上にタマネギ、キャベツ、エノキ、ニラを重ねて炊き上げます。甘辛く濃いタレが染みた野菜と臭みのないホルモンはクセになるおいしさ。「卵」110円を絡めて食べるのも乙です。煮汁を吸わせて作るシメの「ちゃんぽん麺」170円もたまりません。

さすらいの旅人・全国各地孤独のグルメ
1991年に建てられた店舗は、建築家・隈研吾氏が設計   出典:さすらいの旅人・全国各地孤独のグルメさん

もつ鍋はテイクアウトセット(1人前1,400円、ちゃんぽん麺1玉160円)も販売。WEBショップからのお取り寄せもできます。お店に行きたいけど行けない!という人は、チェックしてみてください。

2. ザ・博多のもつ鍋を味わえる名店|牛もつ鍋料理 みやもと

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安くてうまい! 「もつ鍋」800円・注文2人前〜   出典:Hiroaki2121さん

博多の総鎮守「櫛田神社」の側に店を構えるのは、1974(昭和49)年創業の「みやもと」。現在は2代目の店主が創業当初と変わらぬ味を守り続けています。ここで味わえるのは、酒のアテとして生まれた濃い醤油味のもつ鍋です。まず最初に、特製のスープで炊いたホルモンとニラのみを味わうのがみやもと流。

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ザ・博多の味!と言いたくなる濃い目の醤油味がクセに   出典:ref16610さん

小腸・シマチョウ・センマイ・ハツ・ミノなど、毎朝仕入れる新鮮な国産牛を、4時間かけて丁寧に下処理。余分な脂などを取り除くので、ホルモン特有の脂っこさや臭みがないのが自慢です。現在主流のもつ鍋とは違い、さまざまな部位の食感・味わいを楽しめるのもポイント。

ホルモンとニラを食べた後、おかわりとして「キャベツ」「豆腐」「ちゃんぽん」各200円を追加できる 出典:shinya090さん

ホルモンとニラをひとしきり味わったら第二陣の具材、豆腐やキャベツを追加。ホルモンの脂や旨みが溶けたスープで炊いた豆腐やキャベツもまた格別です。シメは、製麺所に特注しているというやや細めのちゃんぽん麺をどうぞ。

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古き良き博多のもつ鍋店の味と雰囲気を守り続ける   出典:samoanさん

常連客の焼酎徳利が飾られた店内や外観は、昭和のまま時が止まったよう。風情あるたたずまいも味わい深い一軒です。現在はもつ鍋のお取り寄せ販売も行っているので、気になる人は公式ホームページをチェックしてみてください。