3. フランベでファイヤー! 燃える絶品もつすき|もつ繁
“あまり教えたくない”という常連も多く、野球選手や歌舞伎役者も訪れる創業19年目の人気店。こちらで味わえるのは、冒頭で紹介したもつ鍋の元祖とも言われるすき焼き風のもつ鍋「もつすき」です。まず特筆すべきはホルモンの鮮度と質。丁寧に下処理を施した丸腸、小腸、ミノ、センマイ、大動脈、ハツの6種類は、ご覧の通りツヤツヤと輝いています。
サッと油を引いた鋳鉄の鍋でニンニクを炒めて香りを出し、そこへホルモンを投入。日本酒を加えて火を付けフランベした後、割り下で味付けします。店主の白水さんは元々洋食のシェフで、そのテクニックがもつすきにも活かされているようです。丸腸や小腸はジュワッと甘く、センマイやミノはシャクッコリッと抜群の食感。
砂糖は加えず、日本酒のみで甘みを付けているので、すき焼きよりも味わいはスッキリ。ホルモンの甘みとうま味が一層際立ちます。ホルモンを味わった後はタマネギ、時間差で豆腐も加えてぐつぐつ。味の染みたタマネギや豆腐のおいしさは言わずもがな。最後はキャベツとニラを入れて、もつ鍋スタイルで楽しみます。ここでホルモンを追加するのもおすすめ。
お腹に余裕のある人はシメのちゃんぽんや鮮度抜群の「生せんまい」500円、「もつのニラ玉」900円といった一品料理もぜひ。カウンターと座敷を配する店内はいつも大盛況なので、予約は必須です。