【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#194】「ミスタークマール」
「カレーは別腹」というインパクトある看板で人気となり「食べログ アジア・エスニック TOKYO 百名店」にも選出された西日暮里のインド料理店「シルクロード」が、2024年9月12日、東長崎駅の近くに「ミスタークマール」と名を変えて移転リニューアルオープンしました。
店内はカウンターメインで明るい雰囲気。以前のお店はインドカレースタンド風なスタイルでメニューもビリヤニをメインに北インド的なカレーが多かったのですが、新しいお店では南インド料理に力を入れています。
前店舗からの人気メニューである「チキンビリヤニ」1,100円は、スパイスで均一に色づいたバスマティライスの中に手羽元、上にはアチャールもあしらわれ、カレーのグレイビーもついてきます。インドの街の気軽な食堂で味わえるような庶民的なおいしさです。
「ケーララミールス」1,500円はフィッシュフライとフィッシュカレーをメインにしたシンプルなものですが、やはりこれもケララの町場を想起させるテイスト。
フィッシュフライと言っても揚げ物ではなく、インドのフライはスパイスで焼いたもの(ちなみに揚げたものはディープフライと言います)。ドライでスパイシーな味でこれをそのまま食べて良し、サンバル(南インドの野菜カレー)や副菜と合わせて混ぜて食べても良し。
南インドのティファン(軽食)も充実しています。「マサラドーサ」1,200円はスパイスで味付けされたじゃがいもが入った豆粉のクレープ的な料理。部分によって食感が変わるのが楽しく、サンバルをかけて食べるとまた印象が変わります。
「ワダァ」600円は南インドの甘くないドーナツ。ワダと表記されることの方が多いのですが、ふわっとした食感が印象的でこちらは一部をサンバルに浸しておいて食べるのがおすすめです。
どの料理も南インドの庶民的な食堂をイメージする味とスタイルであり、それがとても良いと感じました。高級感ある料理も良いですが、こちらのような庶民派南インド料理店は意外と日本には少ないので貴重ですし、接客もフレンドリーで価格も良心的。
東長崎もスパイス料理の面白いお店が増えてきましたが、そんな中においても地元の方々に愛されていきそうなお店です。
※価格はすべて税込