目次
【カレーおじさん\(^o^)/の今月のカレーとスパイス】2025年10月を振り返る
先日まで暑いと思っていたらもう寒いと感じる今日この頃。秋が無くなったとはよく言われますが、食欲の秋が無くなったとは思いたくありません。急な温度変化に対応するためにも体の中から温まるカレーやスパイス料理はおすすめ。今月もさまざまなお店をご紹介しました。
- コルカタ式ビリヤニの名店が駒込に姉妹店をスタート
- 惜しまれつつ閉店した秋葉原の「ベンガル」が場所と名前を変えて復活
- 名古屋で注目のスパイス料理プラスアルファの新星2店舗
- さまざまなカルチャーとコラボする人気店「カリガリ」が東京駅に
- 神奈川の激戦区で人気の南インド料理店が新橋にも
というわけで、人気店が違う場所で新たなお店をスタートさせたり、名前を変えて復活したりということが続いています。カレーやスパイス料理はレシピが同じでも作る人が変わると大きく味が変わる料理であり、チェーン展開は難しいと言われることも多いのですが、今回ご紹介したお店はどこもその難しさをクリアしているお店ばかり。
食べ比べてみるのも楽しいですよ。
【第1週のカレーとスパイス】コルカタ式ビリヤニとは? インド料理の隠れた名店が駒込に新店をオープン「ムガル 駒込店」

早稲田にあるインド料理店「ムガル」。オーセンティックな料理がいただけることでインド料理好きの中でも知る人ぞ知る隠れた名店と言われているお店なのですが、そのムガルが2025年8月29日、駒込駅前に2店舗目となる「ムガル 駒込店」をオープンしました。

場所はJR駒込駅の東口改札を出て左に行くとすぐにある好立地。階段をのぼって2階に上がり、扉を開けば広々とした落ち着いた空間となっています。

こちらの名物のひとつがビリヤニ。ビリヤニにも色々ありますが、ここではコルカタ式がおすすめ。コルカタとは東インドの大都市で、世界有数の米どころとして知られるバングラデシュとも近いエリア。だからこそ米料理の需要も高いのです。


「コルカタチキンビリヤニセット」2,200円はコルカタ式で香り高く滋味深いビリヤニ。じゃがいもやゆで卵の存在感があるのが特徴です。チキンも大きなものが入っていて迫力があり、これに定番のライタ(ヨーグルトサラダ)にカレーソース、サラダ、ドリンクもつく豪華版。

まずは米を食べてその香りを楽しみ、その後に色々なものを混ぜながら食べていけば、かなり大量ですがいつのまにかペロリと胃袋に収まってしまいます。この他にもさまざまなビリヤニがメニューにあるので、ビリヤニ好きであれば食べ比べるのも楽しいでしょう。

ビリヤニのみならず焼き物やカレーのレベルも高いです。「フィッシュティッカ」900円はふわっふわな仕上がり。味付けの良さもさることながら、その火入れの絶妙さにうなります。

「子羊のすね肉カレーセット」2,000円はスルッと骨ばなれの良いラムのすね肉のうまみがグレイビーに行き渡った羊好きにはたまらないカレー。ニハリ(インドやパキスタン等で親しみの深いシチュー)を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ニハリよりシャープでエッジの利いたテイストとなっています。
選べる主食はロティにしましたが、このカレーにはナンよりロティが合うでしょう。ナンよりもハードでドライな仕上がりだからこそ、噛み締めていく程に全粒粉の香りで口内においしさが蓄積されます。
早稲田の本店同様のレベルの高さでしたがそれもそのはず。早稲田でも腕を振るっていた方がシェフを務めていました。インド料理は主に北インドと南インドに分けて語られることが多く、東と西の料理もあるのですが、お店自体が少ないので話題にのぼることが南北と比べると圧倒的に少ないです。しかし、東西にも当然特徴はあり、それぞれのおいしさがあります。ビリヤニも千差万別。違いのわかる方にこそおすすめのお店であり、その差を知らない方にも体感できるお店。こちらへ行けばインド料理やビリヤニへの理解度が深まる食体験を得られますよ。














