日本の食材と出汁文化を反映した看板メニュー
バスマティライスの魅力がよくわかるメニューが、鯛出汁チキンビリヤニ。炊き上がりの米はふわっパラッとして至極の軽さ。店ではメニューによってビリヤニの炊き方を変えているが、鯛出汁チキンビリヤニの場合は、より食感の軽さを出せるパッキ式と呼ばれる方法で炊いている。スパイスは控えめで辛さはほとんどなし。鯛出汁の風味が上品に香る、もはや和食と言える仕上がりだ。
松宏彰さん
鯛出汁チキンビリヤニはインディアゲートの代表料理。とにかく米が旨い!となること間違いなし。麻婆豆腐を添えているのもユニークですが、これがよく合うのです。さらに好みのカレーや副菜をトッピングして、いろいろアレンジするのも楽しいですよ。
意外性の連続が楽しい、個性派揃いのビリヤニ
インディアゲートのビリヤニは、「バスマティライスのおいしさを活かすこと」を大前提としてレシピが考えられている。そのためインド料理の枠にとらわれることなく、旬の食材を取り入れた限定メニューも頻繁に登場する。和出汁と合わせることはもちろん、イタリアン、洋食へのアレンジも自在だ。この自由度の高さが、ほかにないオリジナル米料理を作り出し、魅力になっている。
カルボナーラビリヤニは限定メニューとして不定期で登場。生クリームをベースに、数種類のスパイスと一緒に炊いたビリヤニはもはやイタリア料理のそれ。口当たりの軽いバスマティライスのおかげで、するする食べられる。
カレー細胞(松 宏彰)さん
私が「ひょっとしてこの店、とんでもない可能性を秘めているのでは?」と感じたメニューです。パラッとしたバスマティライスをパスタと位置づけた一品。卵をくずして混ぜ合わせれば、味わいはまさにカルボナーラそのもの。
インドスタイルのビリヤニも食べてみたいという人には、マトンビリヤニがおすすめ。マトンの風味がしっかり香り、スパイスがガツンと利いている。添えたライタを混ぜれば、辛さがマイルドに。
カレー細胞(松 宏彰)さん
オリジナリティ溢れるビリヤニを得意とする店ですが、インド式のビリヤニも相当なクオリティです。スタンダードな料理をちゃんと押さえているからこそ、インド料理マニアからも信頼されるわけですね。
牛肉がたっぷり入って、トマトの酸味がよく利いたハヤシライス。ルーだけをオーダーして、ビリヤニに添えて食べられる。バスマティライスと合わせたフルポーションなら1,300円。
カレー細胞(松 宏彰)さん
塩だけで調味したとは思えない味の深みがあって、めちゃめちゃうまいです。もしかしてパキスタン料理の「カラヒ」をイメージソースにしているのかな?というのが私の見解です。
インドで親しまれているスタンダードなビリヤニをしっかり作りつつ、バスマティライスのおいしさを活かしたオリジナルのビリヤニを続々と生み出しているインディアゲート。常に納得いく味を提供するために、配合や作り方のマイナーチェンジも随時行っているという。初めての味を求めて、ここにしかない味を求めて、来店する客が後を絶たないのも納得だ。