東龍さんが感激した中国料理5品
東龍さんがおすすめするのは、「黒海老チリ」「銘柄豚を使った黒酢酢豚のスペアリブ 温野菜添え」「ふかひれの姿煮」「特製冷菜の盛り合わせ」「マンゴープリン」の個性あふれる5品。ひと皿ずつその魅力に迫っていこう!
黒海老チリ

東龍さんがまず食べてほしいとおすすめするのは「黒海老チリ」。通常の海老チリ用のチリソースとイカスミを合わせたチリソースで仕上げる、桃李オリジナル料理だ。

東龍さん
トマトと相性の良いイカスミを使い、濃厚な味わいのエビチリに仕上げた一品です。見た目と味わいのギャップを楽しめるのがポイント。

見た目のインパクトの強さに反して、ふわっとした口当たりの黒いチリソースは、やさしい甘みと程よくピリッとした辛さがあり、海老の旨みと見事にマッチしている。

東龍さん
海老に旨みがあり、味わいもしっかりとしているので、ビールや紹興酒、しっかりとした白ワインとも相性がぴったり。見た目もインパクトがあるので、デートのときに「珍しい海老チリがあるよ」とオーダーするのもよさそうです。
銘柄豚を使った黒酢酢豚のスペアリブ 温野菜添え

こちらも桃李オリジナル料理の「銘柄豚を使った黒酢酢豚のスペアリブ 温野菜添え」。スペアリブに麹を付けて揚げてから黒酢で1時間煮込んだ一品だ。黒酢の働きでホロホロにやわらかくなったスペアリブと黒酢の酸味は好相性。一口食べれば驚くこと間違いなし!

東龍さん
銘柄豚を用いた黒酢のソースで仕上げた料理。黒酢の深みのある酸味によってメリハリある味わいになっています。大きなサイズの豚肉は、口中でほろりとほぐれるほどのやわらかさで、とても癖になります。
ふかひれの姿煮

肉厚でしっかりとした金糸(繊維質)を持つヨシキリザメの尾ビレを使用した「ふかひれの姿煮」。ふかひれは白湯(パイタン)で一度煮てから、上湯(シャンタン)スープで煮て仕上げている。
豚肉をメインに、豚ガラ、丸鶏、もみじ(鶏足)などを煮出し、金華ハムのだしを加えて作る上湯スープは、ふかひれのコクにも負けない旨みが凝縮されている「中国料理 桃李」のオリジナルだ。

東龍さん
桃李オリジナルの上湯スープを使用しているので、とても澄んでいながら、凝縮された味わい。ブランドとなっているヨシキリザメの尾ビレを丁寧に下処理しており、しっかりとふかひれの繊維を堪能できます。
特製冷菜の盛り合わせ

広東料理は焼き物が中心だが、日本のゲストの好みに合わせて冷菜も用意。「特製冷菜の盛り合わせ」は、旬の食材とともに東龍さんが「絶対にオーダーして」と推す桃李自慢のチャーシューや、中華風茶碗蒸しなどを一度に味わえる。

東龍さん
旬の食材を取り入れた特別前菜で、その時々の旬を楽しめるのが良いです。自慢のチャーシューが入っているので絶対にオーダーしていただきたい一品。
マンゴープリン

フレッシュマンゴーの濃厚な味わいを楽しめるデザートの「マンゴープリン」。コク深い中国料理の数々を楽しんだ後にぴったりの、爽やかな甘さがうれしい。

東龍さん
フレッシュマンゴーを使用したデザート。マンゴーは厳選され、熟しているので、甘味がたっぷりです。濃厚さと新鮮さを味わえるデザートです。
伝統を重んじつつ、革新を続ける姿にファンが増加中!

確かな腕で伝統と革新を表現し、ホテル通のファンも抱える中国料理 桃李は順風満帆のように見えるが、実はオープンしてすぐにコロナ禍となったため休業をしていた期間がある。
華々しいデビューとはならなかったことが食べログのレビュー数にかかわっているようだが、現在では東龍さんのようなホテル通や近隣のビジネスパーソンからも着実に人気を集めているので、今後はさらにファンが増加していきそう!
2022年1月・2月は、香港料理に桃李流のアレンジを加えたメニューが並ぶ「香港フェア」を開催する。以後もここでしか出合えない料理を提供し続けていく予定なので、予約が取りづらくなる前にぜひチェックしておきたい。
※価格はすべて税・サービス料込。
※本記事は取材日(2021年11月11日)時点の情報をもとに作成しています。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
撮影:大谷次郎
文:平石紗代・食べログマガジン編集部