教えてくれる人

はなとも
日本スイーツ協会認定のスイーツコンシェルジュ。スイーツ専門のライターとしてさまざまなweb媒体で記事を連載中。著書「スイーツ男子はなともの I love パンケーキ」(KADOKAWA)、はなとも監修パンケーキミックス粉、その他、監修商品やコラボメニューなど多数。前職はお花屋さんという異例の経歴を持つ。

フルーツパフェ

豊島区大塚にある、果物専門店「フルーツすぎ」。店主が目利きしたこだわりのフルーツで作るパフェは「味も見た目も完璧すぎる!」とSNSで評判です。中でも4種のいちごを使ったパフェは、甘みと酸味の違いを食べ比べできるとスイーツ好きに大人気。見て楽しい!食べておいしい!今回はそんな絶品パフェをご紹介します。

馴染みある土地で本物の果物のおいしさを提案

外観

「フルーツすぎ」は、JR大塚駅から徒歩約3分。飲食店やビジネスホテルが多く立ち並ぶ、大塚銀の鈴通り商店街にあります。

東京・大塚の地で半世紀以上も果物を販売している同店。以前は「大塚百果園」というバナナを販売するお店でしたが、2016年10月、大塚の商店街に場所を移しリニューアル。現在は季節の果物で作るフルーツパフェを求め、連日多くの人が訪れています。

店主の杉勝也さん

店主の杉さんは高校卒業後、家業である「大塚百果園」を手伝いながら大田市場の仲買に勤務。果物の知識や目利きなど、ありとあらゆることを学びました。その後、お店のリニューアルを機に家業を継ぐことを決意。当時は果物のみの販売でしたが、杉さん考案のフルーツパフェがSNSで爆発的にヒットし、さまざまなメディアで取り上げられるほどに。今では名物のフルーツパフェを求め、遠方からわざわざ足を運ぶ人がいるほどの人気店になりました。

確かな目利きで仕入れる果物の数々

店内

店内には、全国各地から厳選したとてもおいしそうな果物がずらりと並んでいます。これらの果物はすべて杉さんの目利きで仕入れたもの。市場の中にあるお店を選定し果物を買い分けているそうです。

さまざまな種類の柑橘

果物によっては熟成してから販売するものもあるそう。例えば、桃、柿、メロン、輸入のマンゴーなどは、指の感触で熟成具合を確認します。果物によっても異なりますが、指の腹で押して適度に軟らかくなっていたら食べごろのサイン。これらは仲買で勤めていた時に習得したわけではなく、パフェを作り始めてから自分の感覚で覚えたそうです。

ほんのりピンクがかわいい佐賀県産「淡雪」

そんなこだわりの果物で作るパフェは、どれを食べても一級品のおいしさ。果物のおいしさを存分に感じてもらえるよう、フレークやスポンジなどは一切使用せずにパフェを作り上げているそうです。今回はそんな同店のパフェの中から、僕が特におすすめしたい、とっておきの2品をご紹介します。