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川井さんイチオシ! 食いしん坊も大満足のイタリアン
ランチは「チャオコース」1,980円、「オステリアコース」3,190円の2種。ディナーは「パスタメインコース」6,490円、「大満足コース」6,490円の2種。夜はアラカルトも楽しめる。
今回はオステリアコースの内容を中心に、川井さんがおすすめする「手打ちパスタ」「生ハム」「肉料理」「窯焼きピッツァ」の4品をご紹介しよう。
旬を口いっぱいに頬張って! 具だくさんの「手打ちパスタ」

まず川井さんがおすすめするのは、看板メニューでもある手打ちパスタ。ランチのオステリアコースで食べた「本日の自家製手打ちパスタ」のなかのひと品「紋甲イカと季節野菜のアンチョビガーリックスパゲッティ」が特に印象に残っているそう。

川井 潤さん
リングイネ、タヤリン、フィットチーネ、ニョッキ等この店の手打ちパスタは手間がかかるものが多い。風味・歯ごたえが楽しめるので外せない。

この日は紅芯大根、スティックセニョール、イエロービーツなどの旬の野菜をたっぷりと使用。何の野菜が入っているのだろうと、食べながらワクワクしてしまうボリュームだ。その上からボッタルガ(イタリアのからすみ)とガーリックソテーしたパン粉を振っている。

川井 潤さん
具材の量の方が比率的に多いので、たっぷり野菜や魚介を楽しんで。
ひと皿目からガツンと旨い「生ハム」

オステリアコースでひと皿目から驚かされたというアミューズの「生ハム・サラミ盛り合せ」。なかでも生ハムが印象深く、上品なおいしさが魅力的だったそう。この日は、サンダニエーレの16カ月熟成生ハムを出してくれた。
ふわっとやわらかな生ハムに、しっとりとして肉肉しいマントヴァーノサラミ、生ハムやサラミの端材を練り込んだ自家製全粒粉グリッシーニを盛り合わせている。季節に合わせてメロンやシャインマスカットといったフルーツを添える日も。

川井 潤さん
薄さもよく、そのままでもフルーツと組み合わせても上品な塩味で美味。
「肉料理」はグリルも生も抜群のおいしさ!

肉料理もおすすめのひとつ。火入れ具合が抜群のグリルも、軽やかな味わいの生食グルメも、ともに太鼓判を押している。

「佐賀産 A5和牛イチボのグリル」は、霜降りと赤身のバランスが良く、ナッツ感のある脂が特徴。ガス火で表面を焼いてから、オーブンで加熱してレアなローストに仕上げている。

川井 潤さん
牛肉、馬肉、鴨肉、猪肉、鹿肉など多種にわたる肉料理の火入れが抜群に上手い。火入れのない生の馬肉のタルタルも味が軽くておいしい。
熱々もちもちの生地がたまらない「窯焼きピッツァ」

今夏から導入したピッツァは、すでに人気メニューのひとつに。ランチコースで選べる「本日の窯焼きピッツァ」の中でも川井さんのおすすめは、水牛とマスカルポーネのチーズにジェノベーゼソースを使用した「ジェノヴァ」。
直径は23cm。生地のおいしさはもちろん、紋甲イカや赤海老、タコといったシーフードにトマトとバジルを合わせており、パスタと同様に具だくさんなのもポイントだ。

川井 潤さん
最近ピザ窯を入れたので新メニューに入ったピッツァ各種、とくに海老やイカ、タコを具材にフレッシュバジルのジェノベーゼソースをのせたこちらは白眉。熱々もちもちの生地、生地のコルニチョーネ(縁の部分)ががっちり楽しめる。
大好きな人にだけ、こっそり教えたくなる店

隠れ家のようにひっそりとしていてクールな外観だが、そこからは想像が付かない温かな雰囲気と、何度も食べに行きたくなるホッとするようなおいしさが何といっても魅力。

まるで吉川さんの家に来たような気分でゆったりとできるオステリア デル チャオは、居心地が良すぎてちょっぴり秘密にしておきたいけど、家族や友人、恋人など、大好きな人にだけこっそり教えたくなる、そういう店なのかもしれない。
※完全予約制
※価格はすべて税込です
※本記事は取材日(2021年11月12日)時点の情報をもとに作成しています。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※外出される際は人混みの多い場所は避け、各自治体の情報をご参照の上、感染症対策を実施し十分にご留意ください。
撮影:大谷次郎
文:平石紗代・食べログマガジン編集部