ザ・リッツ・カールトン京都でいただくアフタヌーンティー

ザ・リッツ・カールトン京都の1階にある「ザ・ロビーラウンジ」で、ピエール・エルメ・パリの本格的なアフタヌーンティーを楽しめます。ポイントは、ピエール・エルメ・パリからシェフが派遣され、ホテルに常駐して毎日作っていること。

エルメの代表的なデザートを、アフタヌーンティーとして年間を通して味わえるのは日本でここだけ。そのハイクオリティな内容と魅力を、チョコレートジャーナリスト・市川歩美が紹介します。

ザ・ロビーラウンジの美しさ

私の拠点は東京なので、時々しか京都へ行けませんが、それにしても毎回、例外なくおいしいのがこのアフタヌーンティー。味はもとより、特筆すべきは、アフタヌーンティーが提供される空間「ザ・ロビーラウンジ」の美しさです。京都の町家建築が持つ陰影を取り入れた、ラグジュアリーなラウンジ。インテリアに、京町家の情緒をあらわす格子を取り入れ、落ち着いたトーンのライトに心と体が整うような気がします。

写真:お店から

書棚には、アートやデザインに関する洋書をはじめ、様々な本がレイアウトされています。

写真:お店から

オープンエアのテラス席は、予約できればぜひ。ホテルに流れる水音を聞きながら、風を感じて味わうアフタヌーンティーは格別です。

間違いなくおいしい! ピエール・エルメ・パリのケーキ

アフタヌーンティーで提供されるケーキは4種。1〜2カ月を目安に種類が変わり、同じパターンはありません。この記事では、2021年9月8日から10月19日まで味わえるメニューをご紹介します。

まずは、ケーキのプレートです。

ピエール・エルメ・パリのケーキが、アフタヌーンティーサイズで4種類。右下から時計回りに、「タルト アンフィニマン ヴァニーユ」「オディセイ」「モンブラン ア マ ファッソン」「サラ」

「タルト アンフィニマン ヴァニーユ」は、なめらかなバニラ風味ホワイトチョコレートガナッシュとバニラ風味のマスカルポーネクリームを楽しむ、バニラずくめのタルト。

「オディセイ」は、クルミとマロン片入りの黒糖風味のビスキュイに、クリスピーな沖縄産黒糖のヌガティーヌ、トップにはクルミ風味のマスカルポーネクリームがふわり。秋らしい一品です。

「モンブラン ア マ ファッソン」は、エルメファンにはお馴染みの、人気モンブラン。マロンクリームに、野ばらの花の実のコンポートをあわせています。クレームシャンティとともに。

イエローが鮮やかな「サラ」は、パッションフルーツと抹茶、マロンのマリアージュがエルメならでは。パッションフルーツのジュレ、抹茶風味のホワイトチョコレートガナッシュ、マロンクリームも添えて。

ウェルカムティーと、お好きなドリンクを

ドリンクは、ホテルのティーマスターがおすすめするセレクションです。まずは、ウェルカムティーが運ばれてきます。

ポットサービスの紅茶

その後はもう1種類、好きなドリンクを選べます。歴史のあるドイツの紅茶ブランド「ロンネフェルト」を中心に、紅茶はポットサービス。コーヒーや、和束町産のお茶をブレンドしたオリジナルブレンドグリーンティー「山紫水明」など、約25種類から選べます。