3. 花菱

東京・渋谷にある「花菱」は歌人・医師の斎藤茂吉が愛した店として有名。道玄坂にあり、創業当時から同店で扱っているのは、静岡・焼津産のうなぎ。それを甘口の秘伝のタレで3度つけ焼きにしている。タレは、創業以来大切に保存されてきたもので、減ってくると、厳選した2種類の醤油とみりん、砂糖を合わせたものを煮詰めて足していくそう。

うな重は注文してから40分ほどかかるので、こちらも予約をして行くのがおすすめ。身は厚めでふわっととろけるうなぎだ。タレはやや甘くコクがあり、かためのご飯とのバランスがいい!

同店は、天然うなぎに勝るとも劣らない旨みと風味を持つと言われている、静岡県・大井川のブランド「共水うなぎ」も取り扱っている。「共水鰻重」(肝吸い・お新香付き)6,500円。お持ち帰りのうな重も「花」80g・2,350円から「鶴」240g・6,300円まで取り揃える。
4. 一二三本店

世田谷区・松陰神社の近くに、隠れ家的なうなぎ屋「一二三本店」がある。同店ではうなぎのフルコースも味わうことができるが、人気なのがうな重と白焼きがセットになった「うな重と白焼きのせっと」4,180円。1尾をうな重に、半尾を白焼きにしてくれる。白焼きとうな重を両方食べても5,000円以内というのはかなりお得! うな重は関東風で、ふっくらやわらかな仕上がり。

白焼きは熱々で提供。わさびをつけてそのまま食べてもよし、わさび醤油で味わうもよし。口のなかでふわっととろけておいしさが後を引く一品だ。
5. 西麻布いちのや

「いちのや」は天保3(1832)年に埼玉県・川越にて創業したうなぎの老舗。2004年にオープンした「西麻布いちのや」は、1階がカウンターとテーブル席、2階がテーブル席とプライベート感のある個室という造りになっている。

「上うな重」6,400円はうなぎが3枚のっていて、お新香とお吸い物が付く。お吸い物は肝吸いに+300円で変更可能。蒸し焼きに近く、ふんわりやわらかな仕上がりのうなぎは、注文が入ってから裂き始め、蒸しにこだわっているため、50分ほど時間がかかる。

ユーモラスでかわいらしい雰囲気のランチョンマットデザインは、漫画家の出光永氏によるもの。

うなぎの他にも、季節の一品料理やお酒も充実。ゆっくり贅沢な時間を味わえる。
※価格はすべて税込です。
※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。
※時節柄、営業時間やメニュー等の内容に変更が生じる可能性があるため、お店のSNSやホームページ等で事前にご確認をお願いします。
※新型コロナウイルス感染拡大を受けて、一部地域で飲食店に営業自粛・時間短縮要請がでています。各自治体の情報をご参照の上、充分な感染症対策を実施し、適切なご利用をお願いします。
文:食べログマガジン編集部
あわせて読みたい