4. 北海道の旬とお椀が見事な「根室花まる」(丸の内)

次も地方の人気店から、北海道発祥の「根室花まる KITTE丸の内店」です。こちらは2013年にオープン。その後2016年には「東急プラザ銀座」に回転寿司「回転寿司 根室花まる 銀座店」と立ち食い寿司業態の「立食い寿司 根室花まる 銀座店」を同時オープンし、東京での知名度を不動のものとしました。

「北海道の美味が堪能できるうえ、メニューボードの使い方やパフォーマンスなど、演出がきわめて上手。個人的には寿司だけではなく、お椀の種類が豊富な点が素晴らしいと思います。旬の海鮮を使ったお椀もあり、僕は絶対注文しますね」

メニューボード/撮影:米川伸生
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「花咲ガニの鉄砲汁」(税込374円)   出典:mana_catさん

「名物のネタは、色鮮やかなスジコを軍艦でなくシャリにそのままのせる『紅鮭すじこ醤油漬け』など、やはり北海道ならではの一皿です。夏の時季なら、白サーモンと呼ばれる国産のオオスケとか。冬ならタラバガニのふんどしにコマイなど、旬のネタも必食です。ぜひお椀と一緒に、北海道の味覚を満喫しましょう」

「紅鮭すじこ醤油漬け」(税込462円)
「紅鮭すじこ醤油漬け」(税込462円)   写真:お店から
「鱈場蟹ふんどし(腹肉)」(税込374円/撮影:米川伸生

5. 180円均一でハイレベルな寿司を提供する「もり一」(神保町)

次に紹介するのは、東京の老舗回転寿司として、ニューカマーや地方の名店に負けない実力をもった一軒。神保町、錦糸町、田端、亀戸などに展開している「もり一」です。その中から、今回は比較的都心部にある「もり一 神保町店」をセレクト。

「税込180円均一で、信じられないハイクオリティの寿司を提供するお店です。同じ均一価格であれば、このレベルはほかにないかもしれません。しかも、数年前までは150円均一でした」

シャリに、江戸前寿司の伝統である赤酢を使っているのも特徴。赤酢は米酢と比べて酸味がまろやかで、香り高くうまみが豊か。また、米酢のように鼻にツンとくるにおいが少ないことも特徴です。

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一貫ずつ相盛りにしてくれるサービスがうれしい   出典:910ta693さん

「均一価格なので、おすすめのネタを相盛りにしてくれるなど、サービスのよさも魅力。ネタで言えば魚介ももちろん素晴らしいのですが、黒大豆を使った黒納豆軍艦は僕のお気に入りです。またランチ割引など、どの時間帯に行ってもお得なサービスを用意しているのも良心的。均一価格のおすすめ店と言えば『もり一』に決まりです!」

「千石黒納豆」の軍艦(税込180円)/撮影:米川伸生

6. 個性豊かな炙り寿司を居酒屋感覚で楽しめる「ABURI 百貫」(有明)

最後は、今回紹介した中では最も新しいお店。2020年6月「有明ガーデン」内にオープンした「ABURI 百貫 有明店」です。

「新しさと使い勝手と、炙りという個性でセレクトしました。同店は『築地食堂源ちゃん』という海鮮居酒屋を運営する企業が母体なので『ABURI 百貫』にもそのDNAが息づいています。つまみと酒が充実していて、おひとり様でもグループでもゆっくり楽しめますよ」

寿司のコンセプトは、店名通りの「炙り」。多くのネタに炙りのメニューが採用されていて、香ばしい風味を満喫できるのです。

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「えんがわ炙り焦がし醤油」(税込308円)   出典:anon66さん

「ネタを炙るだけでなく、焦がしマヨネーズだったり、焦がし醤油や味噌もあったり。炙り寿司が好きな人は、特に要チェックです」

「炙り鉄火ロール」(税込352円)/撮影:米川伸生

一人でもテイクアウトでも気軽に楽しめる回転寿司。ぜひ本稿を参考にご賞味を。今回は東京都心部にフォーカスして紹介しましたが、次回は東京の中でも住宅街があるエリアの名店をピックアップします。お楽しみに!

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。料金など情報の変更につきましてはあらかじめご了承ください。

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文/中山秀明 監修/米川伸生