回転寿司発祥の地・大阪は激安回転寿司の大激戦区でもある。「スシロー」「くら寿司」が本社を構えるほか、お手軽な回転寿司店がそこかしこに軒を連ねている。今回は大阪で地元民に人気のおすすめ回転寿司店を紹介したい。

がんこ エキマルシェ新大阪店
がんこ エキマルシェ新大阪店   写真:お店から

1. 回転寿司の本家本元「元禄寿司」

元禄寿司本店

東大阪に「元禄寿司」1号店がオープンしたのは1958年のこと。元禄寿司の創業者・白石義明さんが、ビール工場の製造に使われているベルトコンベアにヒントを得てレーン(コンベア旋回式食事台という名称だった)が完成し、回転寿司が世に誕生したのだ。布施にある本店は回転寿司ファンにとっての聖地とも言われ、変わらぬ人気を博している。

くじら本皮(143円)

大阪で人気のくじらは、おでんに欠かせない本皮(コロ)とベーコンが特に人気。コロを寿司で握るのはさすが大阪。脂肪分たっぷりでまさにコロコロッとした食感がたまらなく良い。

ふぐ皮湯引き(143円)

これも関西ならではの寿司だったが、いまや全国に広がっている。ふぐ皮のプルンとした食感が人気だ。

平目のエンガワ(143円)

おすすめメニューには活魚を使った寿司も並んでおり、活平目のエンガワなどがあることも。このピンクがかった色合いに鮮度の良さを感じる。

今、回転寿司があるのは「元禄寿司」があったからこそ。聖地でいただく寿司には感慨深さを感じる。

2. 地元の魚にとことんこだわる!「廻鮮鮨 喜十郎」

泉州の老舗魚問屋が経営する回転寿司店。激安回転寿司のメッカ・大阪では貴重な独立系グルメ回転寿司店で、何と言っても鮮魚店ならではの品揃えが素晴らしい。

地物たちうお

紀州や地元・下荘漁港など近隣の魚がずらりと並んでいる中に「西鳥取漁港産 地物たちうお」があった。西鳥取漁港は泉南にある小さな漁港だが、ここまで地場の魚にこだわっている店にはなかなか出会えない。

エビ巻磯辺揚げ

これはなかなかの創作寿司。海老の香りが素晴らしくモチッとした味わいは他では出会えない旨さ。創作寿司のレベルが高い店に間違いはない。

たける99
にぎりランチ(1,100円)   出典:たける99さん

ここは平日限定ランチと土日限定ランチが別々にあり、これは土日限定のランチ。週末にランチをやっている回転寿司店自体がめずらしく、平日よりは気持ち価格が高くなっているものの、それでもお得感は半端ない。ちなみに、これよりワンランク上のランチメニューもある。

近隣には大手チェーンがひしめく激戦区にあって、10年以上人気を保ち続けているのは、寿司はもちろん従業員の皆さんの人柄も評価されてのこと。近隣にお越しの際には足を運んでみてほしい。