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【カレーおじさん \(^o^)/の今週のカレーとスパイス#18】「ニシジルシ」「未来カレー こりす」「のんびりスパイス酒場 harappi」
札幌で生まれ、全国に広がったスープカレー。ここ数年のカレー人気の高まりと共に都内でも店舗が増え続けています。今回僕は仕事でしばらく北海道に滞在していたのですが、そこで感じたのは、ご当地札幌でもスープカレーは相変わらずの人気ではある一方で、スープカレーではない他のカレーも盛り上がってきていることでした。今回は特別編ということで、2021年の札幌において、スープカレーではないカレーで注目すべきお店を3店舗ご紹介したいと思います。
出汁カレーに注目「ニシジルシ」
札幌市電・西線6条駅と東本願寺前駅の間くらいにある住宅街の中に店舗を構える「ニシジルシ」。こちらのカレーは、ここ数年カレー界の先頭を走るとも言える都市である大阪の、しかも2021年の今の大阪を感じさせる、出汁カレーのお店です。
ある日の限定メニューは、「鰈(カレイ)とアオサのカレーと牛豚あいびきサグキーマ」1,000円。その名前からして実に大阪的。サグとは青菜のカレーのことなのですが、通常はほうれん草を使うお店が多い中、こちらのサグは菜花、ニラ、コリアンダー、パセリ、青唐辛子、緑茶を使って緑色に仕上げているという手の込みよう。しかもそれがちゃんと味の根幹になっているのです。
もうひとつのカレーもカレイのカレーと駄洒落的ですがそれもある意味大阪的。アオサのうま味も加わって奥深い味わい。副菜も個性を感じ、2種類のカレーと副菜を混ぜて食べるとおいしさが跳ね上がります。そして全てを食べた後に感じる和食の雰囲気。大阪の一つの潮流となっている出汁カレーの楽しさとおいしさを札幌で味わえる貴重なお店です。