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一生に一度は行ってみたい!究極のおもてなしとは
全国から真の食通がこぞって通う、歴史と文化と美食の街「京都」。あまりの予約が取れない名店ばかりに「一生に一度は行ってみたい」と呟いてしまうほど。そんな京都は特別にベスト10まで2回に分けてお届けします。前編の今回は、美食の街「左京区」「東山」などを中心とした名店をご紹介。
京都市の食べログランキング〜東山・左京区編〜
☆4.69:草喰 なかひがし(京料理)
激戦区の京都府の中で堂々の1位に輝いたのは、出町柳に凛と佇む京料理「草喰 なかひがし」。高級食材を使うのではなく、身近にある野菜や米の生命力を存分に活かした素朴な料理は、全国の食通を魅了する。
大地の恵みが詰まった「冬期熟成させたじゃがいもとフキノトウの和え物」。ご主人の中東さんご自身が、毎日沢野を駆け巡り、畑に寄り採って来た命ある作物は、心揺さぶられる味わい深さがある。
「食材を人間の知恵で食べ尽くす事が、命ある食べ物を成仏させる事」という中東さん。畑の片隅に放って置かれそうな野菜たちも、愛情深く滋味深いお料理に昇華される。
自然の味わいの締めくくりは、このお店で一番のご馳走と言われる「めざしとご飯とかるいおかず」。食の真の豊かさや原点に改めて気づかせてくれる、やさしく力強い京料理は、このお店でしか味わえない唯一無二の存在だ。
☆4.69:未在(懐石・会席料理)
「未在」とは、禅語で“限りがない”という意。「修行には終わりはなく、常に向上心を持って上を目指す」というご主人の石原さんが織り成す独自の世界観は、まるで茶室のような一軒家で繰り広げられる。
厳選した旬の食材を300種類以上使うという料理の数々。豪勢かつ優美な盛り付けの「八寸」は、京都の艶やかな季節の情景を映し出すかのよう。
先ほどの八寸とは対比を成す、素朴かつ簡素な料理も。無駄なものは何もないピュアな味わい。シンプルだからこそ無限の広がりを感じさせてくれる。
ご主人の石原さんが15歳から学び続けて来た「茶道」の精神が息づいた、「茶懐石」。「一生に一度は味わってみたい」と全国の食通が求める所以は、その“究極のもてなし”に他ならない。
☆4.61:旬席 鈴江(割烹・小料理)
最高の食材を最上級に仕上げる、職人技が光る割烹「旬席 鈴江」。お椀の「花咲のぐじのにゅうめん」は、麺をなんと3年も寝かせたという手の込んだ一品。ぐじの歯ごたえにも驚かされる。
季節の旬の食材をシンプルな焼きもので。お料理をより一層引き立てる「器」は驚くような一級品ばかり。ご主人が料理や器を愛する心が隅々まで行き届いているからか、器の通でなくとも居心地よく味わえるのも不思議。
兵庫県の淡路の食材をメインとしたこのお店。お造りの「淡路のメタガレイ」は、コリコリとした食感がたまらなく、噛めば噛むほど旨味が口の中に広がる。
「淡路福良の鱧と那智勝浦の鮪の握り」は、お寿司屋さん顔負けの味わい。美味しさが次から次へと押し寄せる、感動の連続体験をぜひ京都で。
☆4.54:齋華(中華料理)
屋号の「齋華」はすなわち「齋藤博人の中華」。祇園にあった「婆娑羅」から3年前に独立したご主人の齋藤さんが作る、ヌーベルシノワの流れを汲む絶品の四川料理が堪能できる。
スペシャリテとして名高い一品の「名物鮑の肝和え麺」は、すだちを添えて少し夏らしい装いで爽やかに。
「牛肉と賀茂茄子」は、北京ダック風に包んで。「僕自身が本気で作った皿でないと意味がない。だって、自分にしかできない仕事がしたくて料理人をしているんですから」という、齋藤さんの決意が伝わってくる一品だ。
複雑な味わいだが、透き通るような透明感のある「冷やし担々麺」は、夏のお楽しみ。緑豊かな一軒家で、珠玉の中華を五感で味わう贅沢なひと時をあなたも過ごしてみてはいかがだろうか。
※2017年8月24日(木)時点でのランキングになります