〈2019 食通が惚れた店〉

平成から令和へと元号が変わった2019年。外食シーンにおいても、新しい時代の幕開けを感じさせる飲食店や、グルメにまつわるトピックスが盛りだくさん。そこで、グルメ情報を熟知した方々に、2019年に最も感動したお店について教えてもらいました。「2019年のNo.1」「2,000円以下のプチプラグルメ」「2020年の注目店」をそれぞれご紹介します。

 

今回は、食べログ グルメ著名人の門上武司さんにお答えいただきました。

 

教えてくれる人

 

門上 武司

1952年大阪生まれ。関西中のフランス料理店を片っ端から食べ歩くももの足らず、毎年のようにフランスを旅する。39歳で独立し「株式会社ジオード」設立後はフードコラムニストというポジションにとどまらず、編集者、プロデューサー、コーディネーターとマルチに活躍。関西の食雑誌「あまから手帖」編集顧問であり、全日本・食学会副理事長、関西食文化研究会コアメンバー。著書には「京料理、おあがりやす」(廣済堂出版)、「スローフードな宿1・2」(木楽舎)、「門上武司の僕を呼ぶ料理店」(クリエテ関西)など。年間外食は1,000食に及ぶ。

2019年のNo.1飲食店

Q 2019年に行ったなかで、〈最も感動した飲食店〉はどこですか?

出典:俊太朗さん

A 「片折」です。

割烹という世界観を見事なまでに体験できたこと。目の前で厳選した素材を調理する。まさに割烹の一体感を味わうことができる。

Q そのお店で〈印象に残った一皿〉は?

出典:俊太朗さん
出典:俊太朗さん

A 「松茸の焼き物と、里芋の煮っころがし」です。

昼に取れた松茸の、うま味を持つ液体量には驚く。里芋は地味ながら、心も身体も考えることなく喜びを覚える。

 

 

2,000円以下のプチプラグルメ

Q 2019年に行ったなかで、人におすすめしたい〈2,000円以内のプチプライスで食べられる幸せ〉は何ですか?

出典:シナさん

A 「拳ラーメン」の「天然羅臼昆布かけそばの冷」です。

ラーメンのスープをここまで極めたのかという驚き。昆布のうま味を最大限に引き出し、トッピングも控え、スープと麺だけで勝負をする潔さ。

 

羅臼昆布かけそば(温・冷) ご飯セット 1,000円(税込)

※「食べログ」に掲載されている情報をもとに、料理名・金額を掲載しております。最新の情報はお店の方にご確認ください。

 

 

2020年 注目のお店

Q 2020年、〈注目したい飲食店〉はどこですか?

写真:お店から

A 「成生」です。

今秋には移転となり、ご飯を薪で炊くなど、店主の志村さんのやりたいことが成就するので、注目というか期待が高まる。

 

 

文:門上武司・食べログマガジン編集部