【定食王が今日も行く!】

昼も夜もサラリーマンを満足させる「西新宿の覇者」

 

 

 

 

居酒屋激戦区で拡大し続ける

「西新宿の覇者」

 

ビジネス街と学生街は定食のレベルが高いというのはもはや常識だ。西新宿のようなビジネス街は居酒屋激戦区でもあり、そのランチは夜の利用につながる集客ツールとして欠かせない。よってランチの定食のレベルもコストパフォーマンスも、自ずと高くなる。そんな定食激戦区において、安さと旨さで人気を博し、お客が入りきらず店舗を拡大し続けているのが、「タカマル鮮魚店」だ。マグロの解体師をしていたというオーナーが仲卸価格で惜しげもなく提供する山盛り、桶盛り、てんこ盛りの新鮮な魚介メニューは2009年の開店以来、高い支持を得ている。西新宿だけで4店舗を展開し、「西新宿の覇者」と呼ばれるほどの人気店。2号店は16時までランチをやっているので、ランチを食べ逃したときもうれしい。

 

 

 

ここは“西新宿の漁港”!

溢れんばかりの刺身に海に溺れたい

 

一人暮らしをしていると時折、無性に刺身を欲するときがある。そんな衝動にかられ、今週は2回も行ってしまった。ランチの名物は厚切りの桶盛り刺身が心ゆくまで堪能できる「タカマル定食」。土日限定の「上タカマル定食」は、“山盛り刺身の海”のようなメガ盛りだ。毎朝、築地から買い付けるという魚は、とにかく新鮮!そしてとにかく厚い! この厚さだからこそ、口の中に入れた時のボリューム感と、たまらないとろみを堪能できる。ヒラメのような淡白な白身魚でも、噛みしめると旨味が溢れ出し、思わずご飯をかき込んでしまう。

 

刺身を楽しむための醤油は旨味を強調したものから減塩のものまで、3種類が用意されている。白身と赤身で醤油を変えると、ワインと料理のマリアージュのように旨味が増すのでぜひ試してみてほしい。

 

みそ汁は魚のアラ、わかめ、青ねぎが入った漁港でいただく漁師汁といった感じ。鰹節で丁寧に味を調えたみそ汁ではないのが特徴だ。他の料理に使わないアラなどがいい出汁を出している。

 

定食のサイドには選べる小鉢も豊富。食べ盛りの後輩を連れてきても絶対に満足してくれるはずだ。

 

 

 

夜は「痛風セット」と

巨大カニクリームコロッケに悶えるべし

 

もちろん夜もその価格とクオリティ、ボリュームは変わらない。刺身以外にも、夜の名物あん肝と白子の桶盛り「痛風セット(写真)」は必食の逸品だ。冬ならクエ鍋も、1500円程度で食べられる。また巨大なエビフライや、カニクリームコロッケもお腹に余裕があればぜひ食べてほしい。夜は大人数で来店したほうが、色々なメニューを楽しめるのでオススメだ。夜は予約が必須だが、4号店まであるので、どこかしら入れる確率は高い。値段にボリューム、そして味。昼だけでなく夜も使える“西新宿の覇者”は、サラリーマンたちに今日も活力を与えてくれるのだ。