バスクチーズケーキの火付け役シェフが手がける新たなチーズスイーツ専門店
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一大ムーブメントを巻き起こした「バスクチーズケーキ」を日本に上陸させた白金高輪の「GAZTA(ガスタ)」が、今年6月、新たなチーズスイーツ専門店をオープン。バスク語とスペイン語を組み合わせた造語で“チーズのおうち”を意味する「CASA DE GAZTA(カーサ デ ガスタ)」という名のこちらでは、どんなチーズスイーツを味わえるのか、早速チェック !
今回の主役は、滑らかな口溶けのチーズアイス
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メインメニューは、スペイン・バスク地方の港町ゲタリアで愛されている、真っ白なチーズアイス。このアイスの誕生ストーリーは、シェフの戸谷尚弘さんがゲタリアを訪れた際に、地元の有名レストランで提供されたチーズを使ったアイスの味に衝撃を受けたことから始まる。
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思い切って現地のシェフにおいしさの秘訣を尋ねると、なんと厨房に招き入れられ、製法を教えてもらえたそう。ところが、日本では同じ味を再現できるチーズが存在せず、壁にぶつかってしまう。そこで、北海道「美瑛放牧酪農場」に助力を仰ぎ、チーズアイス専用の特別なチーズ「フロマージュブラン」を開発。
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そんな「フロマージュブラン」に、牛乳と生クリームを加え、空気を含ませながら冷やし固めて作る「ゲタリアイス」は、チーズのコクと奥行きのある酸味、滑らかな口溶けのハーモニーが特徴。シェフいわく「空気をたくさん含ませることで、アイスクリームとメレンゲの中間のような食感になる」という、これまでにない味わいに、早くもハマる人が続出。
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さらに、一般的なアイスクリームとは一線を画す、みずみずしい“レア感”も感動ポイント。これは、提供の仕方に秘密が。「フロマージュブランの風味が損なわれないよう、常に作り立てを提供しています」と戸谷さん。完成後、2時間冷凍庫に入れておくだけで食感が変わってしまうため、作り置きは一切しないそう。
「焼き菓子同様に、アイスクリームも出来立てならではの味があります。その瞬間しか味わえないおいしさをお届けしたいんです」(戸谷さん)