〈New Open News〉
毎日、たくさんの新しいお店が登録されている「食べログ」。そんな「食べログ」のデータベースの中でも、オープン早々、高い評価の口コミがあったり、多くの「保存」をされたりしている『注目のお店』を食いしん坊ライターが紹介します。 早くもお店に訪問した食べログレビュアーのコメントも掲載!
VERT(東京・神楽坂)
日本茶を軸とした唯一無二のデザートコースで人気の「VERT(ヴェール)」が、2024年11月2日、神楽坂内で移転。さらにレベルアップした世界観を披露しています。

「VERT」のオーナーシェフである田中俊大さんは、都内のパティスリーで修業したのち、“食べるアート”をコンセプトとし、斬新なアシェットデセール(皿盛りデザート)で名を馳せた「Janice Wong(ジャニス・ウォン)dessert bar」(現在は閉店)にてスーシェフとして活躍。
その後、スパイスやハーブを駆使し五感で楽しむモダンフレンチ「Jean-Georges Tokyo(ジャン・ジョルジュ トウキョウ)」でシェフパティシエ、芸術的なパフェで知られる「L’atelier à ma façon(ラトリエ・ア・マ・ファソン)」でエグゼクティブシェフパティシエとして腕を振るってきました。

独創性が求められる名店の数々で実力を発揮してきた田中さんが独立し、自身の世界観を表現するためにオープンしたのが「VERT」です。

移転先は、以前の店舗から歩いて数分ほど離れた場所。料亭の跡地に建てられた、神楽坂らしい風情あふれる建物の2階に店を構えています。

以前よりも広くなった店内は、そこにいるだけで進化した「VERT」が感じられる空間になっています。ウェイティングルームから茶室のにじり口のような入り口を通ると広がる、静謐な空間。カウンターは作り手を取り囲むように半円形になっており、研ぎ澄まされたパティシエの感性から生まれる一皿に存分に向き合うことができます。

メニューは日本茶のペアリングを含めた「茶湊流水」23,000円(完全予約制)のコースのみ。その季節に一番おいしいフルーツを中心とした食材を使い、シェフ自ら茶園を訪れ、厳選した日本各地の日本茶と食材が一体化するようなコース内容になっています。

素材本来の繊細な味を味わえるように発酵させたフルーツを使ったデザートに、新たな香りや味わいが生まれるように日本茶をペアリング。もちろんデザートにもさまざまな日本茶が使用されています。食べ終えると日本茶の持つ豊かな可能性に驚き、新たな体験に感動を覚えます。

コースの最後に案内されるのは茶室。シェフ自らが点てたお茶をいただきながら、コースの余韻に浸ります。日常を忘れ、記憶に残るひとときとなることでしょう。

「日本茶の新たな側面を表現し昇華させ、日本茶の多角的な部分を茶人ではない私が表現し、魅力を伝えたい」と語る田中さん。これからも進化し続ける「VERT」の“イノベーティブ”という言葉がふさわしい新体験を味わいに、訪れてみてはいかがでしょう。
食べログレビュアーのコメント

『この11月より今の店舗から近くの”かくれんぼ横丁”へ移転するとの事で移転後に予約して再訪
お茶とデザートのコースという他に無い組み合わせの上、発酵を加えた独特な世界観
普段そんなにスイーツを食べないけど、こちらは山、haruka murookaと並んで注目してます。
・茶湊流水:18000
時期的に選べるフルーツが少ないのですが、今回は洋梨、柿、栗などが使われていました。甘いだけのデザートでは無い、えぐみ、苦み、酸味、そして発酵による味の複雑さを加えて、他に無いセンスでまとめられたコース構成になっています』(ZDM1000Rさん)

『素敵すぎて緊張しちゃうくらい店内のシックな静けさ
素晴らしい雰囲気
そしてデセールとペアリングのお茶
田中君は進化し続けてます
本当に感動しました
今日オープン当日参加できたことに感謝』(ponSACHIEさん)