「原価バー」ってどんなところ?

ここ数年で耳にするようになった「原価バー」。お店で飲むにも関わらず、原価相当額=仕入れ値でお酒を飲むことができるって、一体どういう仕組みなのだろうか? そんな、原価バー初心者も安心して楽しめる、国産のアルコール飲料を中心に取り揃えた「Craft Liquor Stand」なるお店が、今年の6月に銀座と新宿の2箇所でオープンしたということで、実際に行ってみることに。

 

今回紹介するのは、6月23日にオープンした新宿店よりも一週間先となる6月16日にオープンした「Craft Liquor Stand 銀座」。

 

 

店舗は、豊富な燻製料理や煮込み料理と一緒にワインを楽しめることで人気の「ワイン酒場 GabuLicious 銀座数寄屋橋店」に併設しており、「燻製ポテトサラダ」や、この夏の期間限定「ガブの鉄板焼きそば 赤・白」など、同店の一部メニューを注文することができる仕組みになっている。

 

 

テーブルを確保したら、まずはカウンターへ。お会計は、その都度レジで支払うTHE明朗会計のキャッシュオン形式。カウンターでチャージ料の1,000円を払うと、「原価バンド」なるお酒のワンダーランドへの招待状を腕に巻いてくれる。あとは、たくさんあるメニューの中から好きなものを注文するのみ。

 

 

その価格はなんと、一番リーズナブルなハイボールは驚異の88円! 10杯飲んでも1,000円でお釣りが返ってきちゃうという価格破壊っぷり。しかも、あの高級シャンパン“ドン・ペリニヨン ヴィンテージ”も原価料金で飲めてしまうのだから、驚きが止まらない。

 

と、ここで「そんなにたくさん飲めない……」という方もご安心を。実は原価料金以外にも、チャージを払わずに正価で楽しめるシステムも用意されているのだ。

【安心ポイント1】原価でがっつり派も、正価でちょっとずつ派も楽しめるメニュー設定

 

ワイングラス一杯、日本酒一合などを200円代で飲めてしまうため「いつも飲みに行くと最低3杯以上は飲むなぁ」という人には、原価料金が断然オススメ。ちょっと一休みに最適なソフトドリンクも原価料金でオーダー可能なのも嬉しい。

 

 

また、原価も正価メニューも同じ種類のお酒を飲むことができるので、「1~2杯をゆっくり味わいたい」という人は、チャージを払わずに正価料金で楽しむのも良し。気分が乗ってきたら、チャージを払えばそのタイミングから原価料金に切り替えることが可能なので、その日の気分で使い分けるのもアリだ。

【安心ポイント2】安全&美味しいメイド・イン・ジャパンのお酒が勢揃い

 

日本のクラフトマンシップを再認識できる場所を目指して作られた同店には、日本酒やワインはもちろん、ビール、ウイスキーなどのスピリッツ類、果実を使用したリキュールまで、国内酒造によって作られたメイド・イン・ジャパンのアルコール飲料が40種類以上取り揃えられている。店内には、各ブランドのラベルがプリントされたカードが置かれてあり、そのお酒の特徴や度数、酒造ページへのアクセスが出来るQRコードなどが書かれている。カードは持ち帰り可能なので、気に入ったお酒があったらカードを持ち帰って家でじっくり調べてみるのも良い。

 

今回は、たくさんあるクラフト酒の中でも特にオススメの3つを紹介したい。

【クラフト日本酒】キレと旨みの二刀流「福光屋8:00pm(エイトピーエム)」

石川県産米100%の純米吟醸。ふんわりと香る米の甘みと、スッと後味の良い日本酒は飲みやすさ抜群なので、これから生酒入門したいという若い世代の人や、普段そんなにお酒を飲まないという人にもオススメの一杯。(原価料金:グラス260円、正価料金:グラス970円)

【クラフトワイン】フルーティーでフレッシュな甘口「くらむぼんワイン ナイアガラ」

ナイアガラぶどうを使用した山梨県産の白ワイン。アルコール度数は8%と低めで飲みやすく、デザートワインに最適。味わいは「極甘口」なので、ウイスキーなどのすっきりスピリッツ系の間の甘い一杯として楽しむのも良いかもしれない。(原価料金:グラス285円、正価料金:グラス740円)

【クラフトウォッカ】蔵元がつくったニュースタイル「奥飛騨酒造 奥飛騨 VODKA」

岐阜県にある蔵元により、「しらかば炭」で濾過したウォッカ。あのウォッカ大国ロシアの大統領もお気に入りだとか。甘みの残る口当たりで、ロック、ストレート、カクテルのベースとしても幅広く味わえる。しかしながら度数は55度と高めなので、料理と共にゆっくり楽しむことをオススメしたい。(原価料金:シングル160円、正価料金:シングル510円)

【クラフトジン】京都生まれのスパイシーボタニカル「季の美 京都ドライジン」

 

柚子や山椒など、京都らしい和のボタニカルを贅沢に使用。特にロックやストレートでは、口に含むと最初にシトラス、その後にふわっと広がるスパイシーな味わいはクセになりそう。

 

 

「そろそろウイスキーのハイボール以外にも挑戦したいなぁ」という人には、すっきり飲みやすいソーダ割りがオススメ。(原価料金:シングル305円、正価料金:シングル1180円)

お酒の新しい楽しみと出会いたい

この夏、ちょっと新しいお酒の楽しみ方をしてみたい、飲んだことのないお酒を気軽に味わってみたいという人は是非、原価バーデビューしてみては?