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【日本全国 地元のグルメ〜福岡編〜】地元ならではの新鮮魚介を堪能するのに最適なお店がずらり!
玄界灘、有明海、豊前海と3つの海に面する福岡県。なかでも福岡市は、九州各地からも多種多様な海産物が集まる食の都です。寒さに備えて脂を蓄え、多くの魚が旬を迎える秋の到来を記念し、そんな福岡市周辺で話題を集めているお店をご紹介します。
1. エントランスの巨大いけすが鮮度を物語る「博多さかなビル」
博多駅筑紫口の側に誕生した、その名もズバリ「博多さかなビル」。1階エントランスには博多エリア最大級といういけすが設置されており、糸島半島8漁港の漁師から直接買い付けているという活きた魚介類が泳いでいます。

活造りを楽しむなら4階「玄海の活魚と糸島直送の食 博多居酒屋 どげん海」が最適。さばかれた後でもまだ足が動くほど新鮮な呼子ヤリイカをはじめ、カワハギやオコゼなど旬の魚介が目白押しです。

2階にあるのは、宮崎産を中心に活きた鰻を厳選して仕入れる「博多うなぎ屋 藤う那」。遠火でじっくり焼きながら、もみ、たたく、「こなし」という技法で皮目はパリっと身はふんわり仕上げているそうです。ご飯と一緒に鰻を蒸し、錦糸卵といただく福岡名物セイロ蒸しも評判。

2. 最新ラグジュアリーホテルでいただく新鮮魚介「対馬のどぐろとイカ活き造り 博多 魚蔵」
「博多さかなビル」にあった人気店「対馬のどぐろとイカ活き造り 博多 魚蔵」は、2019年9月開業の「都ホテル 博多」に移転、リニューアルオープンしました。いけすが設置されているのは、なんとカウンター席の真ん前。呼子ヤリイカが泳ぎ回る姿や調理される様子を眺めつつ、ランチタイムから活造りを堪能できます。

夜の名物は高級魚「のどぐろ」のなかでも最高品質といわれる対馬ブランド「紅瞳」。地獄縄という特殊な仕掛けで1尾ずつ丁寧に釣り上げ、絞めるまでのストレスを最小限に抑えることで鮮度を保っているそうです。

姿造りをはじめ、炙り、煮付け、姿揚げ、ソテーなど、多彩な調理法でいただけるのもポイント。
※移転前の店舗の写真を引用しています
3. 旬の天然真鯛を味わい尽くすなら「博多シーフードうお田」
博多祇園方面でオススメなのが、2019年6月開業「三井ガーデンホテル福岡祇園」の中に誕生した「博多シーフードうお田」。ミシュランガイドにも掲載された水炊きの名店「とり田」の姉妹店であり、その調理法を魚介類に応用した「うお炊き」が看板料理です。

特製の出汁にくぐらせいただくのは、糸島半島の北東部にある西浦漁港から直送の魚介類。とくに代表的なのが、糸島が漁獲量7年連続日本一を誇る天然真鯛です。「羽釜炊き鯛めし」「だし茶漬け」など真鯛の楽しみ方はいろいろ。豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に母に向けて贈ったとされる「玄界灘 天然真鯛の塩包み焼き」は特別な祝い事にもぴったり!
4. 種類豊富に魚介を揃える名店。秋からはフグの王様の季節「あまの」
西中洲エリアでおいしい海鮮料理をもとめるなら、2019年3月にリニューアルした「あまの」が人気。大型のいけすを備えており、活造りをはじめとする海鮮メニューは、種類の多さでも味の良さでもエリア屈指と評判です。

サバの刺身を胡麻でいただくゴマサバなど福岡の定番料理が揃うほか、とくに10月から3月までは「フグの王様」と名高い天然のトラフグがオススメ。フグ尽くしの贅沢なコース以外に、薄造りや白子ポン酢などアラカルトも豊富です。
5. 美しい玄界灘を眺めつつ一年中浜焼きができる「浜焼き白浜家」
より臨場感のある雰囲気で取れたての海産物を楽しむなら糸島半島の西端、志摩芥屋までドライブするのも良いでしょう。ここ「浜焼き白浜家」では、寒い季節でも海を眺めつつ、暖かな室内で浜焼きが楽しめます。

10月からは地元を代表する名物、牡蠣焼きのシーズンが到来。BBQなど好みの調理法で芥屋産のサザエやアワビが楽しめるほか、呼子のイカ活造り、ゴマサバも揃い、ここだけで地元の名物を味わい尽くすことができるはず。

今回登場した魚介以外にも「アラ(クエ)」「シロサバフグ」「ウチワエビ」など、秋の福岡には珍しい海の幸が盛りだくさん。その日の水揚げ次第で様々な種類を楽しめますので、ぜひじっくりと時間をかけて色々なお店をめぐってみてください。
文:佐藤潮