世界一甘いスイーツに、屋台で人気のスナックも。リトルインドなスイーツ店

東京・西葛西にこの夏オープンした「トウキョウ ミタイワラ」は、日本では珍しいインドのお菓子専門店。インド人スタッフが手がける本格インドスイーツを提供し、スイーツマニアやインド好きの間で早くも話題となっています。

 

西葛西といえば、インド人が多く暮らすインド人街として知られるエリア。オープンするやいなや、「こういう店を待っていた!」とインド人たちの間でも評判に。インドの町中にあるお店のように気軽に楽しんでほしいとの思いから誕生したというこちらのお店。ゆえに、スイーツも料理もお手頃価格で提供。とはいえスタッフは系列店でありカレーの名店「MOTI」出身で、その味は折り紙付き。口コミで噂が広まり、近頃はパキスタン、ネパール、バングラデシュ、そして日本人と多国籍な客で連日賑わう、知る人ぞ知る人気店に。

スタッフは全員インド人。フレンドリーな接客も魅力
店名の「ミタイ」はお菓子の総称。「ワラ」は「〜屋さん」の意味

甘いデザートから塩味のスナックまで、ショーケースには常時15〜20種類のお菓子を用意。日本人にはなかなか馴染みのないメニューも多く、目移りすること間違いなし。激甘で有名なインドのお菓子、その一部を紹介します。

「MIX BARFI BOX (ミックス バルフィ ボックス)」(250g)900円。量り売りで販売

(下から時計回りに)「BARFI(バルフィ)」は牛乳などを煮詰めて作るインドの定番菓子。「PISTA BARFI(ピスタ バルフィ)」はカシューナッツ、サフラン、カルダモン、ピスタチオ入り。「KALA KAND(カラ カンド)」はコンデンスミルクと砂糖を煮詰めたインドのミルクケーキ。「MILK CAKE(ミルク ケーキ)」はミルクを煮詰めて甘くこっくりとした仕上がりに。「KAJU BARFI(カシュー バルフィ※写真中央)」はカシューナッツ、カルダモン入りで、甘く濃厚な味わい。

「Mix LADOO(ミックス ラドゥー)」(300g)600円。量り売りで販売

(写真左下から時計回りに)「MOTICHOOR LADOO(モティチョール ラドゥー)」はヒヨコ豆のスイーツ。サクサクとした食感が新鮮。「BUNDHI LADOO(ブンディ ラドゥー)」はセモリナ粉、細かく砕いたココナッツ、カルダモンで香り付けしたインドの定番おやつ。「BESAN LADOO(ベサン ラドゥー)」はヒヨコ豆の粉、カルダモン、カシューナッツで作ったお団子。しっとり甘く、口に入れるとほろほろほどけます。

シロップ漬けのスイーツ。

(写真中央)「GULAB JAMUN(グラブ ジャムン)」(250g スモールサイズ 500円)は世界一甘いといわれるインドのポピュラーなお菓子。(写真左下から時計回りに)「GULAB JAMUN(グラブ ジャムン)」(1ピース250円)は揚げドーナツのシロップ漬け。強烈な甘さが特徴で、スパイシーなカレーの後に味わいたい一品。「RAJ BHOG(ラジャ ボク)」(1ピース250円)はドライフルーツを詰めたチーズのボールをサフラン、カルダモンで香り付け。「RASGULLA(ラスグッラ)」(1ピース250円)はスポンジのような弾力で、噛みしめるとジューシーな甘さがじゅわっと広がる。

 

お菓子のほか、スナックやカレーをはじめとした料理も提供。いずれもイートイン・テイクアウトも可能で、気軽に本場の味が楽しめます。

「Gol Gappe (ゴル ガッパ)」500円

インドでは屋台でも売られているカジュアルなスナック。ヒヨコ豆とじゃがいもを詰めた薄皮に、ソースをスプーンで詰めてひと口でぱくりと。ミントやハーブ、スパイス入りのソースは酸味と爽やかな後味が特徴で、サクサクの皮と好相性。

「Pav Bhaji (パオ バジ)」600円

ムンバイで人気の野菜カレー。トーストしてバターを塗ったパンをちぎり、カレーに付けて味わうのが現地のスタイル。辛さはほど良く、日本人の口にもぴったり。サラダはレッドオニオンのパクチー和え。さっぱりとした後味で口直しに。

「Chole Bhature(チョーレ バトゥラ)」 800円

カレーにインドの揚げパン・バトゥラを付けて味わうデリーの人気料理。ミックスピクルスとレッドオニオン添え。カレーはヒヨコ豆がゴロゴロ入り食べ応えあり。グリーンチリ、コリアンダーに、多彩なスパイスも加わり奥行きある味わいに。

 

インド人たちを虜にする本格インドのお菓子屋さんで、世界一甘い初めての味との出会いを楽しんでみては?

 

※価格は税抜

 

撮影:森山祐子

文:小野寺悦子