TOKYO HIP BAR 〈年末特別編〉

ホリデーシーズンに行きたい!今年のバートレンドを総ざらい

人気連載「TOKYO HIP BAR」の著者であり日々新規のバーを開拓しつづけている美人広報・Mさん。今年のバー&カクテルのトレンドを振り返ってもらいました。これまでの連載に登場した以外にのお店も新たに加え、バーで起きたトピックスをおさらいしましょう!

1. 日本回帰へ!ジャパニーズカクテルの躍進

櫻井焙茶研究所の「煎茶マティーニ」(出典:一級うん築士さん

 

バー業界にも来ている「日本回帰」の流れ。これまで煎茶とマデイラワインウォッカと味噌など日本素材のカクテルをご紹介してきました。茶酒の流れは本家の日本茶専門店にも広がっています。多くのバーテンダーからの支持が高い「櫻井焙茶研究所」では玉露やほうじ茶を使用した18種類の茶酒をラインアップ。煎茶マティーニ、三年番茶ジンなど日本茶専門店ならではの取り合わせもあり、お酒とお茶の可能性を広げています。

2. 居酒屋だけでなくバーでも!進化形レモンサワー

The OPEN BOOKのレモンサワー(出典:こぐまの森さん

 

すっかり定着したレモンサワーのブームはバー業界にも来ています。6月にご紹介した「The SG Club」では、古き日本とアメリカの融合がコンセプトということから、日本の定番ドリンクとしてのレモンサワーに注目し、「レモンズサワー」を展開しています。レモングラスやレモンバーム等、レモンと名のつく複数のハーブで作られており、レモンサワーの奥深さに気付かされます。またレモンサワーブームの火付け役のひとつ、新宿ゴールデン街の「The OPEN BOOK」はレモンライスとレモンサワーのお店「レモンライス東京」をオープン。レモンサワーブームはまだまだ続きそうです。

 

3. 開かれたバーへ!ホテルバーが行きやすく

プラットフォーム ナインのバーカウンター(撮影:美人広報・M)

 

ハードルが高いイメージのあったホテルバー。ライフスタイルの変化に合わせて、ホテルバーの機能も変化しています。以前ご紹介したのは、ライフスタイルホテルのハイアット セントリック 銀座のバー、ナミキ667。オールデイダイニングがある3Fのエレベーターが開くと、まず現れるのがバーカウンター。気軽にバーに立ち寄ってもらえる作りになっています。今年10月にオープンしたプルマン東京田町もチェックインカウンターの横にロングカウンターのバー「プラットフォーム ナイン」を設置。訪れる人々が自然に出会い、交差する場となっています。

 

4. ジンブーム衰え知らず!日本初のジン・フェスティバルも

GOOD MEALS SHOP 渋谷本店のジンの試験管テイスティング(撮影:美人広報・M)

 

ここ数年のトレンドであるクラフトジンのブームは今年も継続しており、その土地ならではの風味づけをした個性的なジンが日本をはじめ各国で次々と生み出されています。その流れを受け、様々なジンを使ったジントニックやアレンジジントニックも登場しました。連載では好みのジントニックが見つかるお店としてザ・プリンスギャラリー 紀尾井町にある「スカイギャラリーラウンジ レヴィータ」を紹介しました。今年6月には「ワールド ジン デイ」に合わせて、100種類以上のジンの試飲・購入ができるジン・フェスティバルが天王洲で開催されました。こうした世界のジンを知るのにおすすめなのは「GOOD MEALS SHOP 渋谷本店」。「ジンの歴史を知る」「国産ジンを知る」などテーマ別に試験管でのテイスティングでジンを体系的に学べます。

来年はどんなバーやカクテルが登場するのか、来年のTOKYO HIP BARもご期待下さい。